Divergence EVE (was Re: 2003-4 Winter New TV Program)

Article <bl49bb$qp6$1@news2.rim.or.jp> にて、
        western@t3.rim.or.jp (NISHIGAWA Kazutaka) さん、

> 「ゆめりあ」BS-i 2004年１月〜
> http://www.bs-i.co.jp/anime/yumeria/
> 今から公式サイトとは、気がはぇぇ。

ゆめりあ.こむでも盛り上がってます。

こんなの(↓)作っちゃうくらい。:-)
http://www.yumeria.com/anime.html

で、本題のダイバージェンス・イヴですが、

> 「みさきクロニクル　〜ダイバージェンス・イヴ〜」AT-Xほかアニメ魂枠？ 
> 2004年１月〜？
> ＃自分、BS朝日で視聴してるので、直接のソースを目にしてないんですが。

TVKの放映枠で見ました。

もしかするとネタバレになるかもしれませんので、改ページ&改行

Ｄ
Ｖ
Ｄ
の
パ
ッ
ケ
ー
ジ
帯
で
も
告
知
さ
れ
て
ま
す
。
が
、
「
初
春
」
と
あ
る
の
は
１
月
な
の
か
４
月
な
の
か
…

予告を見る限りでは、今回のダイバージェンス・イヴ“以前”の話になるよう
ですね。エルティアナ大尉の謎の行動は対グール戦闘の前哨戦?

公式ページの「みさきの日記」出しちゃってて大丈夫だったんでしょうか。

更にネタバレ。誰も書きそうにない;-) ので、感想など。

改ページのみ。

本作ですが、SFアニメとしての水準をクリアして、かなりいい線いっていたの
ではないかと思っています。

・説明過剰でない(どころか、情報が一部不足している)

グールによる危機の説明はある程度されていましたが、それ以外は割とほった
らかしでした。たとえば、量子障壁で押さえ込むのはまぁいいとして、ランパー
トアーマーぐらいで対抗できるものなのかとか、死体兵は結局なんであそこに
出てきてるのかとか、重要そうで描けば割と面白そうなんだけど放置している
部分がエヴァ以降認められている効果的な演出の仕方ですね。

・主人公の行動とは無関係なところで話の大枠が進んでいく

結局、みさきは最終回の途中まで操られ、踊らされてるだけなんですね。ルブ
ランがほとんど全てを計画し、遂行していったと。

・にもかかわらず、主人公が話のけりをつける上で不可欠

ですが、その計画にはみさきは必要不可欠で、最終的にはみさきの「意志」が
結末を決めています。

あと、思惑が思惑通りに行かないのもよくあるパターンながら、うまく機能し
ていたと思います。

・通常の感覚からすると摩訶不思議な結末

ここが一番重要で、「みさき(EVE)から拡がる(Divergence)時空の物語」であっ
たということがわかる人にはすぐわかるけれども、わからないとなぜあそこで
士官学校入学時点にシーンが「戻って」いるのか意味不明という演出がよく出
来ていました。

# なんてえらそうなこと書いておいて、製作者の意図とぜんぜん違ってたら笑
# うな。:-)

(ふりだしに戻るタイプという)物語の時空構造としては、大昔に週刊少年ジャ
ンプで連載された漫画「コスモス・エンド」と類似していますが、主人公を明
確にして一貫した役割を持たせたことによって一定のわかりやすさを引き出せ
たのではないでしょうか。

最大の欠点はやはり、過剰なまでの乳揺れとあのぶっ飛びエンディングだけが
話題として先行してしまった部分でしょう。

とはいえ、あれがなかったらなんの変哲もない作品として見てすらいなかった
かもしれないと思うと、無下に否定はできないところがどうにも評価の難しい
ところです。

で、この「続き」として始まる可能性もある「みさきクロニクル」ですが、士
官学校から(うどん屋でのバイトシーンもあったので、その少し前からかもし
れません)ウオッチャーズ・ネストに向かうまでの話になるのかなとも思いま
すが、それだけだとちょっと弱いような気がしなくもありません。

その辺をどう盛り上げていくか、一応見てはみるつもり。

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中山隆二
nakayama.ryuji@anet.ne.jp