国軍と国防義務に関する投稿があったので所見を述べて置く。
 国民に対する国防義務は様々な表現で、各々の国の法律、憲法に込められている。
 例えば国家に対する忠誠義務は国防義務に読替えられないだろうか? 忠誠を尽くすものが守れと言えば義務が生じる。
 次に軍法会議が無ければ軍隊では無いとの表現は必ずしも正確では無い。自衛隊には警務隊があり、隊内犯罪に対応している。
 但し、文民統制の見地から重大犯罪は司法に委ねている。
 次に、軍事力と軍隊は異なるとは言い得て妙と思う。
 法整備の遅れが、そう言わせるのだと思うが、自己完結型の組織は事実上軍隊と見なされる。
 ゼ-ン年鑑には、海上保安庁の巡視船は警備艇、巡洋艦などに類別して記載されており、常に日本は世界有数の海軍力を持つ国となっている。 更に非常時には警察官は自衛隊法で曹クラスに編入される。
 そう考えると、警察権はあっても裁判権が無ければ軍隊では無いと言えば、日本には国防軍は未来永劫存在しない事になるが、強力な軍事力を持った集団は存在する。 通常世の中では強力な武力集団を国家が組織すれば軍隊と言うと思う。