それは、国民が、完全情報公開を理念として国を運営する国民になることであ
る。

何でもかんでも軍事機密、政府機密、それらに組み入れることは、民主主義と
いうマーケットが正常に機能しない。正常に機能しない民主主義下ではあらゆ
る軍はファシズムの軍にいつでも変貌する。
わが国の経済界を見よ。つぶれてるはずの銀行を護送船団方式で生き延びさ
せ、官僚は銀行を牛耳ることで間接金融方式を温存し、日本の企業の生殺与奪
の権限を私物化している。当然マーケットは正常に機能しない。正常に機能し
ているのは役人の退職金額が維持されていること、天下り先が発展を続けてい
ること、国民がますます右肩上がりに馬鹿の成長率をたもっていることくら
いなものか。


国民に、あらゆる不正を開示し、判断させること。つぶれかかった株など誰も
買わない。ろくでもない政党の、仮面が割れた本体にさらされ、支持するやつ
はいない。軍は、広く正しい軍の素行、綱紀を国民に監視されることで、ま
た、監視する高い国民の観察眼があることで、無謀な突出はできにくくなる。

日本の活性化は、臭いもにふたをするファシズム方式では解決しない。日本の
活性化を図るには、腐ったものは切り捨て、血税泥棒は解雇し、兄弟の血をす
する思想は排除し、自らの汗で国民に負担をかけることなく最大限の努力をす
る国民になり、公正なる市場を、政、官、財、軍、民すべてにおいて人々に解
放することでしか、実現しない。
これを実現する根本思想は、完全情報公開を理念としてその場で国民が主体的
選択をすることにある。完全情報公開は、少数意見もきたんなく多数派を批判
し少数意見が多数派に変わる可能性を保障したもので無ければならない。民主
主義のこの原点を遵守することを理念に掲げる政党こそが、今の日本にもっと
も必要ではないだろうか。

名前だけの、自民も民主も公明もいらない。行動様式として、完全情報公開を
理念として持つ政党がいるのである。民主主義の宗教性を看破した民主主義の
神父が必要なのだ。国民は民主主義の正しい教義を受け入れる国民になるこ
と。日本再生のこれが最短にして唯一の道である。この道を閉ざし、改憲まっ
しぐらで解決するなどという悪魔の誘いに乗るべきではない。見るも無残なイ
ラク兵の拷問をする日本軍の誕生以外の何者をも生まない。石油強奪の馬鹿政
府とアメリカの先兵になる哀れな日本軍と、少数の甘い汁を吸う日本版ネオコ
ンに誕生を生むだけだ。

日本再生の道は完全情報公開と民主主義の何たるかを国民に知らしめること。
1.個人が責任をもって主体的選択をするエトス(行動様式)、
2.少数意見が完全情報公開と忌憚なく多数派を批判する機会を与えられて多
数派に成長する可能性を保障されるという、民主主義の原点をエトスとして各
個人が持つこと、
この2つにかかっている。

民主主義を理解しない国民はファシズムに苦しみ、民主主義を理解しない国の
軍隊は国民の軍隊にはならない、ファシストの軍隊になる。民主主義を理解す
る国民を作らずに改憲をすることは、いわずと知れたファシズムの国成就の完
結を意味することを忘れてはならない。

政治家よ、評論家よ、学者よ、教師よ、学生よ、君たちは民主主義を絞め殺す
最後の仕上げの時期をまもなく体験する。それを拒否するには、拒否の意識を
表現しなければならない。マスコミよ、君たちはもう、死んでいるのか。