Kanon 第21話
携帯@です。
かなり間が開いた上、放映されてから大分経ってますが。
Kanon 第21話「君のいない輪舞曲(ロンド)〜ronde〜」
……について雑感など。
# 次週で最終話なので、こちらを優先して書かないと。
^L
●全体を通して
東映版(前作)では第12話で描かれた、あゆの宝物探し〜秋子さんの交通事故のエ
ピソード。
舞の雪うさぎのエピソード、何気なく観ていたんですが、今回の名雪と秋子の母娘
関係、そして名雪と祐一との雪うさぎエピソードにそれぞれ重なっていたんですね。
それはともかく、今回の祐一のことを思いやるつもりでいながら、本当は自分が祐
一に置いて行かれたくない名雪の可愛さは異常です。作画面でも性格的にも。
●アバンタイトル
あゆ「この場所を二人だけの学校にして、一緒にお勉強をして、給食を食べて、一緒
にお掃除をして、そして、祐一君と一緒に帰りたい。こんなお願い、駄目かな」
7年前。あゆが人形に願った二つ目の願いは、祐一と一緒に学校に通いたいという
もの。祐一に教えて貰った森の広場を二人だけの学校にするというあゆに、祐一は今
からここは学校だという。
そして、今度祐一がこの街に来た時は、待ち合わせ場所を学校だと約束したのだが
……。
# 宿題もテストも無く、休みたい時に休み好きな時に来れば良い学校。あゆが言って
# いた学校の話は、祐一の子供じみた発想が元だったということで。それにしても、
# 給食が毎日たい焼きだと言うのは流石に…。街で今でも実践していましたか。
# 待ち合わせ場所を学校にする約束であれば、生き霊になっても「学校」で待ってい
# ると思うのだけど……。
●多元的世界では死んでいないあゆもいるということかも
名雪「連絡先とか、判らないの?」
祐一「え?」
名雪「あゆちゃんの住所とか、電話番号とか」
祐一「聞いて無いんだ。あいつのことは、名前しか判らない」
名雪「ちゃんと食べなきゃ駄目だよ。朝も残しちゃったでしょ?」
祐一「食欲が無いんだよ」
名雪「祐一、あゆちゃんが本当に好きなんだね」
祐一「何か言ったか?」
名雪「ううん。何でも無い」
翌朝になっても消えたあゆは水瀬家には戻って来なかった。
秋子に心配されつつも学校に行った祐一。
だが、名雪と学食に出かけた時の昼食も残したまま。
そんな祐一が本当にあゆが好きだという名雪だが。
# あゆが消えたのなら、一晩中探しても良さそうなものですが、家に帰ったばかりか
# 思いっきり寝ていたのか>祐一。
# 両親が海外旅行に出かけている間に居候している、ということなのだから、秋子さ
# んならあゆの家の電話番号とか、住所とか確かめようとしてもおかしくなさそうな
# のですが、結局誰も確かめなかったようで。
# 「多世界解釈では、生きている猫と死んでいる猫が、同時に存在していると考え
# る」…ぐぐると、シュレーディンガーの猫の話?
# 名雪と二人で学食って、作品中初めてですな。食欲が無いと言う割には、トンカツ
# 定食ですか。
# 「祐一、あゆちゃんが本当に好きなんだね」名雪、嫉妬してます。
●あゆを探して
名雪「あゆちゃんの無くしたものって、見つかったの?」
祐一「いや。考えてみりゃ、おかしなことばっかりだ。あの森の広場、あゆの探し物、
それに…」
(中略)
名雪「美味しいもの食べれば元気になるよ。ファイト、だよ」
放課後、森や街を探し回る祐一だがあゆは見つからず。
待ち合わせ場所の駅前のベンチにいると、名雪が現れる。
あゆと何時もここで待ち合わせていた名雪に教える祐一。
名雪は、祐一を百花屋へと連れて行く。
名雪も学校で森の学校のことについて聞いていたが、やはり森の方には学校は無い
ことが明らかに。
あゆの探し物、森の広場、おかしなことばかりだという祐一は、7年前のことを何
故か覚えていないことを改めて疑問に感じる。
そんな祐一を名雪は大丈夫だよと励ます。
# 駅前での名雪の表情を初めとして今回の名雪は異常に可愛い。
# 美味しいもの食べれば元気になるよって、苺サンデー頼んだのは多分自分が食べた
# かったから(笑)。
●家族同士の恋愛はそれはそれで
秋子「出来るだけ、励ましてあげましょうね。私たちは、家族なんだから。支え合っ
ていかないとね」
名雪「うん。そうだよね。私たちは、家族なんだよね」
帰宅した祐一と名雪。あゆはやはり帰宅していなかった。
祐一を家族なんだから、励ましてあげようと名雪に言う秋子だが……。
# 前回、祐一とあゆとの関係が進展したらしいことを察して名雪に優しかった秋子さ
# んですが、ここでは祐一のことを優先して名雪と祐一が「家族」だと言っちゃって
# ます。名雪には追い討ちっぽい気もしますが…。
# 玄関先で名雪が靴を脱いで揃えて、スリッパを履くまでの動作が異常に細かく作画
# されてますね。本作は登場人物の動作を一々細かく描いていてまどろっこしいこと
# もたまにあるような気もしますが、このシーンは特に凄かったような。
●寝るの早っ
祐一「お前な、自分から宿題しようって言っといて、何寝てるんだよ」
名雪「うにゅー。だって眠いよ〜」
祐一「気合い入れろ。ファイト!
名雪「うん。ファイト! だよ。フフ…」
名雪「昔、こうやって二人で冬休みの宿題したことがあったね」
名雪「やっぱり、覚えて無いんだね」
祐一「悪い」
名雪「ううん。ごめんね。変な話しちゃって。フ…」
祐一の部屋を訪れ、一緒に宿題をやろうという名雪。
名雪の部屋で、一緒に宿題をする二人だが、名雪は何時ものように即座に寝てしま
い、祐一に起こされる。
昔もこんな風に宿題をしてことがあったねという名雪だが、やはり祐一はそのこと
を覚えてはいないのだった。
名雪と勉強中の部屋にも入ってきたピロ。名雪は例によって可愛がろうとして大騒
ぎ。そんなことがありつつも、宿題を終わらせた祐一。再び寝てしまった名雪に毛布
をかけ、自室に戻る祐一は、名雪が自分を元気づけようとしてくれたことに気づいて
いた。
# 「出来るだけ、励ましてあげましょうね」と言われてすぐに祐一の部屋を訪れます
# か、名雪。それなのに、宿題始めてから寝るまでに30分経過してません(笑)。9
# 時には寝てしまうって、それは幾ら何でも早すぎだろう。
# 「やっぱり、覚えて無いんだね」名雪、祐一に昔のことを思い出して欲しいような、
# 忘れて欲しいような微妙な感じなのが何とも。
# 眠り込んでしまった名雪が、無防備にごろんと床に仰向けに転がる絵が何ともエロ
# いですな(ぉぃ
# 「ありがとうな。元気づけてくれて」祐一、名雪の気遣いにやっぱり気づいていま
# したか。
●タイムカプセル
あゆ「駄目かな?」
祐一「良いけど、未だ一つ残っているだろう?」
あゆ「僕は二つ叶えて貰ったから、十分だよ。残りは未来の自分か、他の誰かの願い
を叶えるために贈ってあげたいんだよ。フフ…」
祐一「でも、願いを叶えるのは俺なんだろう?」
あゆ「フフ。頑張ってね。祐一君」
祐一「目印も無いのに見つかるかな」
あゆ「きっと見つかるよ。この人形を必要とする人がいれば、必ず」
7年前、暗くなってから森の広場より降りて来た祐一とあゆ。
あゆは、道ばたで見つけた瓶をタイムカプセルとしようと言う。
人形をその中に入れると。残りの一つの願いは、未来の自分か、他の誰かの願いを
叶えるために贈りたいと。
別れ際、あゆは祐一に明日、学校でという。お別れ会をするのだと。
二人は指切りをして別れるのだった。
# 何で遊歩道のような妙な場所に埋めてあったのかと思ったら、偶々瓶が転がってい
# た場所だから、という適当な理由からでしたか。
●お気に入り
名雪「こっちの猫さんが苺で、こっちがメロン、こっちの隅っこの猫さんが葡萄で…。
こっちがキウイ」
祐一「全部に名前がついてるのか」
翌朝、けろぴーを抱えたまま、制服に着替えもせずに眠そうな名雪。
# 名雪の半纏に描かれた猫、全てに名前がついているんですね。全部果物(苺とメロ
# ンは野菜ですが)、何のひねりも無い……と思ったら、ゲームでも同じ突っ込みが。
# 猫が好きなのに触れないから、代わりに…ということなのかな。
●メカ音痴の名雪
祐一「なぁ、この目覚まし時計。メッセージ、録音し直しても良いか?」
名雪「うわ。駄目だよ。苦労したんだから」
祐一「たったの二言だろう?」
名雪「それでも凄く苦労したんだよ。私、機械とか苦手だから。最後は、お母さんに
手伝って貰ったの」
祐一「秋子さんも大変だよな。ずっと、名雪の面倒を見てきたんだから」
名雪「うん。凄く感謝してるし、私お母さん、大好きだよ」
登校途中、名雪から借りたメッセージ入り目覚ましが秋子さんに手伝って貰ったも
のだと聞かされる祐一。名雪は、秋子のことを感謝しているし大好きだと言う。
# そもそも目覚ましを借りたのは、引っ越しの荷物が届いていないからだったような
# 気がするのですが、メッセージが嫌だったら自分のを使えば良いのに。
# 名雪、機械音痴だったのか。
# 「秋子さんも大変だよな。ずっと、名雪の面倒を見てきたんだから」微妙に、名雪
# のことを馬鹿にしているような気が。
●雪うさぎの思い出
名雪「ちょっと大きさが違うね」
祐一「それ位は我慢して貰おうぜ」
名雪「そうだね。祐一、雪兎見てると、何か思い出さない?」
祐一「病気の母親のために、雪兎を作った奴のことを思い出す」
名雪「誰のこと?」
祐一「知り合いの女の子だ。動物園に行けなくて、その代わりに雪兎を沢山作って、
母親に見せたんだ」
名雪「その子とお母さん、どうなったの?」
祐一「安心しろ。母親は病気が治って、女の子と仲良く二人暮らしだ」
名雪「そっか。何だか私の家みたい」
祐一「お前は、何を思いだしたんだ?」
名雪「別に。何でも無いよ。急ごう、祐一」
学校で、踏まれて半分潰れた雪うさぎを見つけた名雪は、それを復元する際に片目
が足りなかったので、祐一に買って貰った赤いビー玉で代用。
雪うさぎを見てると、何か思い出さないと訊ねる名雪。
それは、名雪と祐一との間の思い出の話だったが、祐一は舞と母の話のことを思い
出すのだった。
# 雪うさぎを直してやる名雪は、前作では無く、ゲームでは1月22日の出来事のよう
# ですね。赤いビー玉を買って貰ったエピソードもゲーム由来。
# 祐一が舞の力の欠片から知った、舞が昔に母に対して動物園の代わりに雪うさぎを
# 作ってやったエピソードがここで出ましたか。このエピソード、ゲームには無いよ
# うなので、単発のエピソードというよりは、このシーンにつなげるためのものだっ
# たのでしょう。ゲームでは、雪うさぎを見て懐かしいような思いを祐一は抱くので
# すが、別の思い出があるために、思い出せなくなってしまいました。そして、舞と
# 母親のエピソードを知り、自分と秋子さんのことと重ね合わせてしまう名雪が何と
# も。
●今回は香里は手伝いません
北川「もう少し人手がありゃ、捗るのになぁ」
名雪「しょうがないよ。香里に頼む訳にはいかないし」
放課後、北川にも手伝って貰い、あゆが探していた遊歩道を掘り返す祐一達。
あちこち掘り返した挙げ句に、北川はタイムカプセルを掘り当てる。
# 前作では栞が入院したので付き合い悪くなった香里も手伝いに来ていましたけど、
# 本作では学校にすら来なくなってしまったので当然手伝いにも来ません。
# 園芸部でシャベルを借りるだけで無くて、鉢巻きまで締めて北川、やる気満々です。
# 瓶の中に入れて埋めたのに、人形が泥で汚れていたり翼が取れてしまっているのが
# 何とも。
●本作では三つ編みにしないのかな
祐一「お前さ」
名雪「ん?」
祐一「もしかして髪型変えたか?」
名雪「私、ずっとこうだけど」
祐一「いや、小学校の頃、三つ編みじゃ無かったか。お前」
名雪「うん。三つ編み。一年位で止めちゃったけどね」
掘り出した人形を名雪に修復して貰った祐一。
名雪と二人で出たベランダで、祐一は名雪に小学校の頃三つ編みで無かったかと訊
ねる。
# 三つ編みの話は、ゲームでは1月22日の夜? 前作第11話で三つ編みにしてみて
# 「もう似合わないのかな」とか言っていた名雪が印象的だったのですが、本作では
# 無いのかな。
●幼なじみに起こされるのはエロゲの基本
名雪「祐一。学校行こうよ」
祐一「あ…。夢か」
名雪「夢じゃないよ。早く起きてよ」
祐一「俺が名雪に起こされるなんてシチュエーション、あり得ない」
名雪「祐一、凄く失礼だよ」
(中略)
祐一「今日は、何で早起きなんだ?」
名雪「偶には私が祐一を起こして見たかったんだよ」
秋子「毎日こうだと良いんですけど。でもちょっと寂しいわね」
名雪「真琴も、あゆちゃんもいなくなっちゃったから、お母さん賑やかなのが好きだ
ったから、祐一は、いなくなったりしないよね」
祐一「当たり前だろう。俺が帰れるのはこの家だけだ」
名雪「うん」
(中略)
名雪「お母さん。今日の晩ご飯はなあに?」
秋子「まだ決めてないけど、何か食べたいものある?」
名雪「苺のケーキ」
祐一「また苺か?」
翌朝、何と名雪に起こされた祐一。
たまには祐一を起こしてみたかったという名雪は、祐一はいなくなったりしないよ
ねと言う。
今日の晩ご飯の希望を聞かれた名雪は、苺のケーキをリクエストするのだが。
# 名雪が祐一を起こすなんて! 今日は雪だ……と、関東辺りだと言いそうですが、
# 雪の街だとそれはありません。名雪が普段とは違う行動を見せることで、普段とは
# 違う心境であるということなんでしょうね。
# 「祐一は、いなくなったりしないよね」秋子さんのことを心配して、という名目で
# しょうが、本当に寂しいのは名雪なのでしょうね。
# 晩ご飯と聞かれて苺のケーキって名雪……。朝昼晩毎晩でも良いって、あゆのたい
# 焼きみたいなもの?
●蘇る記憶
名雪「祐一。良かった。帰っちゃう前に会えて。朝からずっと探してたんだよ。見て、
これ雪うさぎって言うんだよ。私が作ったんだよ。こんな物しか用意出来ない
けど、下手だから、時間かかっちゃったけど、祐一にあげたくて、一生懸命作っ
たんだよ。あのね、祐一。これ、受け取って貰えるかな? 明日から暫く会え
なくなっちゃうけど、でも、又会いに来てくれるよね。私、ずーっと言えなかっ
たけど、祐一のことずっと、好きだったよ。祐一? どうかしたの? 泣いて
るの? 何かあったの? ねぇ、祐一、ゆうい…」
朝。昨日の雪うさぎがまだ残っていることを喜ぶ名雪。
祐一は、雪うさぎを見て過去の出来事を思い出す。
授業中、かつて雪の街から帰る日に駅前のベンチで泣いていた時、名雪が差し出し
た雪うさぎをたたき落としてしまったことを思い出す。
# 祐一に告白しようと雪うさぎを持って来て、あゆを失って泣いている祐一にたたき
# 落とされた名雪。ゲームでも、前作でもあったシーンではありますが、……それを
# 上げても溶けちゃうだろ、それ。という突っ込みはやっぱり不許可なんでしょうか。
# どうして雪うさぎだったんだろう…。
●秋子、交通事故に
先生「お前のお母さんが、交通事故にあって」
名雪「あ…」
先生「救急車で運ばれたそうだ…」
授業中、名雪とのことを思い出した祐一。
その時、ケーキを買った後で秋子が交通事故にあったとの連絡が来て…。
# 名雪のせいだと思い詰めちゃいそうな展開です。
●次回予告
名雪「私が苺ケーキ食べたい何て言ったからお母さん」
祐一「馬鹿! 何言って…」
祐一「あいつはずっと覚えてたのか」
北川「頑張れ」
名雪「出てって、祐一。私誰とも会いたくない。一人で、いたいから」
祐一「俺、思い出したんだ」
第22話「追想の交響楽(シンフォニー) 〜symphony〜」
では、次回の記事にて。
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