プラネテス Phase24
石崎です。
プラネテス Phase24『愛』について雑感など
後3話でどう収拾をつけるんだ。^^;;;;
^L
●スペアの子供
クリフォード議長「くだらん報告をするな。ミディに産ませた子供だぞ。所詮は
予備だ」
コリン「(こんな所で死んでたまるか。まだあいつをしゃぶり尽くしていな
い!)」
宇宙防衛戦線のテロリスト達とフォン・ブラウン号側の間で戦闘が続く中、エ
ンジンを始動出来ないフォン・ブラウン号は、静かの海市へ向け降下を続けてい
た。
ハキムを待ち伏せし、ハチマキが彼に銃を突きつけていた頃、トイボックスに
縛られ閉じ込められていたフィーとユーリは脱出し、トイボックスでフォン・ブ
ラウン号を押し上げようとしていた。
チェンシンも同じ頃、船長を説得して貨物船でフォン・ブラウン号に向かおう
としていた。
# コリンがフォン・ブラウン号に乗っていたと聞いても、「下らん報告」と切っ
# てすてたクリフォード議長。どうやら、コリンは愛人に産ませた子供だったら
# しい。コリンもコリンで、父親を徹底的に利用する気でいるらしい。単なるボ
# ンボンと思っていたら、案外そうでも無かったみたいで。
# 自分がいればフォン・ブラウン号はまた作れるととっとと脱出しようとしてい
# たロックスミス博士ってば…。
# ライターで戒めを焼き切ったフィー。これで煙草を吸ってて良かったろと周囲
# に言い出すことは確実。
●人の命の価値に差など無い
ハキム「星野。君は昨年の餓死した人数を知っているか」
ハチマキ「何を」
ハキム「500万人だ。ワクチンが無く病死していく人間は1,000万人。マ
ナンガの紛争でも、85万人が死んだ。命にどんな違いがある。あそこに
あるのは、膨大なる犠牲の上に成り立った命だ。我々の命はどうでも良く
て、自分達の命だけは惜しむのか!」
ハチマキを探し、銃撃戦の繰り広げられるフォン・ブラウン号を彷徨うタナベ
は、足を撃たれ、倒れていたクレアを発見。何故彼女がここにいるのか疑問を抱
きつつも、彼女を連れ救命ボールに向かうことにする。
その頃、宇宙防衛戦線のリーダー白猫は、連合の最高評議会に話しかけていた。
人類にとって宇宙開発は必要だという議長に、白猫は議長案を廃案にするとい
う条件を出す。
銃を突きつけたハチマキをあっさりと投げ飛ばしたハキム。
だが、ハキムのハチマキに対する攻撃も決定打とはならなかった。
ギガルトを裏切り、この挙に及んだハキムを狂信者と罵るハチマキ。
ハチマキこそ宇宙に魅入られた狂信者だと言うハキムは、静の海市の人口がた
ったの12万人で飢えや病死、紛争で死んだ人たちの方がもっと多いと言い放つの
だった。
# 自分たちの大儀のためなら、12万人死んでも構わないというハキム。原作では
# そんな論理展開する奴じゃ無かったのに、アニメでは陳腐なテロリストに成り
# 下がってしまった気が……。人の命にどんな違いがあると言うのなら、12万人
# の命を奪う大儀も無いはず。
# 静の海市に住んでいるのは恵まれた国で生まれた人だけで無く、下町に住んで
# いる恵まれない人たちも居るはずなんですが。ハキム自身も宇宙空間ではエリー
# ト様に属する身なので、そんな現実も見えていなかったのではという気が少し。
●火事場の馬鹿力
リュシー「諦めるな馬鹿!」
コリン「あ…」
リュシー「私は、やりたいこと一杯あるのよ。欲しい服も、行きたい場所も食べ
たいものも一杯!」
リュシーと共に船内を逃げまどうコリン。警備兵と出会い護衛して貰おうとす
るも、目の前で警備兵が殺されてしまう。
コリンを連れて逃げようとするリュシーにも銃弾が掠め、腰を抜かしてしまう
コリン。
もう駄目だと震えるコリン。だがリュシーはコリンに諦めるな馬鹿と一喝し、
銃を拾いテロリストに反撃する。
救命ポットでクレアの手当をしていたタナベ。
爆発によりポットの周辺が急減圧したため、タナベは救命ポットでフォン・ブ
ラウン号からの脱出を決意する。
トイボックスを動かしたフィー達、そして貨物船で現場に到着したチェンシン。
フォン・ブラウン号を押し上げるか、軌道を変えようという努力も空しく、復
帰限界点に達しようとしていたフォン・ブラウン号。
ロックスミスが遂に脱出しようとし、ゴローが絶望したその時、タンデムミ
ラーエンジンが再び起動し、フォン・ブラウン号は再び月軌道へと上昇して行く
のだった。
# コリンの目の前で何発も銃弾喰らって死んで行く警備兵が嫌すぎ。
# 親父をしゃぶり尽くそうという根性があると思ったら、修羅場を見た瞬間に腰
# を抜かしたコリン。前言撤回。やっぱりただのヘタレ。
# 銃を手にしてテロリストと銃撃戦に及んだリュシー。やるな。
# みんなでフォン・ブラウン号を押し上げて奇跡が……という展開には流石にな
# りませんでしたか。^^;;;;
●裏取引
クリフォード議長「君のスポンサーにはこちらで確認を取った。例の島の領有権
は譲るとね」
白猫「タフな方だ。12万の命を前に取引とは」
クリフォード議長「立場による責任とはそう言うものだろう」
フォン・ブラウン号のエンジンが再起動したのは、連合の最高評議会が分担金
に応じて宇宙資源を配分するという議長案を廃案とし、人口比を基本とした資源
配分を行うという発表を行うことにより、宇宙防衛戦線と連合との間で和解が成
立したからだった。
もっとも、クリフォード議長はただテロリストの要求に屈した訳ではなく、宇
宙防衛戦線の黒幕と直接接触し、領土問題での譲歩を認めさせていた。
脱出を取りやめにしたロックスミスは、宇宙防衛戦線と連合との間で取引が成
立したのだと悟っていて、自分達の知らない所で戦争が始まり、そして終わった
と言う。
# 宇宙防衛戦線のスポンサーは何と連合に対立する国家だった模様。^^;;;; 資
# 源配分が人口比になると有利になる国というと……最近有人ロケットを打ち上
# げた国とか(ぉぃ
# 議長はスポンサーの国と接触した上で、島一つの領有権と引き替えに議長案を
# 廃案にしたみたいですが、今回の作戦はスポンサーの思惑を超えていたという
# ことなんでしょう。原作では宇宙関連企業がスポンサーでライバル企業を互い
# に叩き合うために利用していて、ステーションを衛星で破壊する作戦をきっか
# けに、スポンサーが去ってしまったという話だったのですが。
●修羅に落ちるが良い
ハキム「ああ。そうだ。その目だ。ハエを潰すのと同じ感覚で自らの邪魔をする
ものを排除出来る。その引き金を引けば君は完全に生まれ変わる。先へ
進むことしか知らないブレーキの壊れた生き物に」
その頃、ハキムとハチマキは未だ戦いを続けていた。
全てを征服しないと気が済まないのかというハキム。
ハチマキはハキムの分相応という言葉に、その言葉が一番嫌いだと言う。
格闘の末、再び銃をハキムに突きつけたハチマキ。
ハキムは、自分を撃って修羅に落ちるが良いと言うのだが。
# 今回のハチマキの出番は事実上ここまで。主人公なのに。^^;;;; ギガルトが
# 死んだとは言え、ハチマキも完全に壊れちゃってますな。で、原作だと(状況
# は違いますが)ハチマキとハキムの間にタナベが割って入るのですが、アニメ
# ではどう収拾をつけるのでしょうか。
# 修羅に落ちるが良いって、多分イスラム教徒なのに良く知ってますね。その言
# 葉。
●1/6の重力でも足にかかる衝撃は同じ@クレア
タナベ「クレアさんって軽いですよね。今度ダイエットの秘訣教えて下さいね」
クレア「…」
タナベ「大丈夫。先輩にみっちりしごかれましたから。地球にいた時に比べて私、
体力レベル上がったんですよ。宇宙だと落ちる人が多いのに。フフ…自
慢なんです」
宇宙防衛戦線との間で取引が成立した結果、フォン・ブラウン号の墜落は回避
された。
ドルフ達は解放されガリレオ開発を襲撃したコートの男たちテロリストは見捨
てられた形になって逮捕。しかし、肝心のリーダー、白猫たちの姿は何処かへと
消えていた。
救命ボールで月面に降下したタナベ。SOSは発信したものの遠距離通信は未
だ通じず、酸素残量も限られていることから、40キロ離れた場所にあるケプラー
クレーターの有人通信施設へと向かうことにする。
1/6の重力とは言え、宇宙服を着たクレアを担いで歩くのに苦労していたタ
ナベ。
意識を回復したクレアは、タナベからその話を聞かされて無茶だと言うのだが、
タナベはクレアのことを軽いと言うのだった。
# 通信障害はクリアとなったのにタナベの通信が回復しなかった理由ですが、宇
# 宙防衛戦線に通信回線を使われる恐れがあったために、通常通信帯域を意図的
# にクローズにしていたからみたいです。適当に観ていると聞き流してしまいそ
# うですが。^^;;;;
●置き去りにしたんじゃないわ@リュシー
クレア「フィーさんもユーリさんもハチもあそこに居たわ。何人死んだかしらね。
月もテクノーラもざまーみろ! みんな私を置き去りにして、さぁ、あ
なたも私を置いて行きなさい。私は、あなたの大事な人たちを殺したん
だから、私は、生きる価値の無い人間なんだから」
フォン・ブラウン号の中でタナベとハチマキを探すフィーとユーリ。
フィーはリュシーとコリンが居るのを見つけて、タナベの消息を聞くが、リュ
シーは判らないという。そして、置き去りにしたのでは無いと喚くのだった。
8時間歩き続けてもケプラークレーターは見えず。
それでも歩き続けていたタナベに、クレアは自分を置いて行くように言う。
自分は宇宙防衛戦線の手引をして、トイボックスを奪ったと告白するクレア。
ハチマキ、フィー、ユーリが乗っていたフォン・ブラウン号を静の海市に落と
すことで、タナベの大事な人たちを殺したのだから、置いて行くように言う。
タナベはクレアのその言葉を信じず、仮にその言葉が事実であったとしても、
生きて罪を償うように言う。
だが、クレアに愛を説いていたタナベはこれまでの経験からやがて気づく。
自分は愛で誰かを、ハチマキを救ったことは無く、ハチマキを救ったのは宇宙
であったということに。ハチマキは自分のことなど愛していなかったことに。
タナベの宇宙服に突然、酸素残量が残り5分しか無いという警告が出る。
予定より2時間も早く出た警告に動揺するタナベ。
パニックに陥ったタナベは、クレアが自分を置いていけと言ったことを思い出
し、タナベは未だ酸素が残っているクレアの酸素タンクに手を伸ばすのだが……。
# 今回の事件でリュシーは本当に良くやったと思います。コリンを連れて逃げ回
# り、銃撃戦まで繰り広げて、終わった後でコリンに上着までかけてやっている
# 気配りまで見せている。明後日の方向に走り出してしまったタナベを置き去り
# にしたからと言って、どうして彼女を責められようか。
# みんな私を置き去りにしてというクレア。両親にも置き去りにされたのかなぁ。
# ハチマキにも置き去りにされたような気がしていたんでしょうね。でも、そう
# なったのはクレアの自業自得な気もするんですが。
# クレアに愛を説いていくうちに、ハチマキを愛で救えず、ハチマキが自分を愛
# してすらいないのではという疑惑を思い出してしまったタナベ。今回当たりに
# 愛でハチマキとハキムを救うという原作同様の展開を予想していたのですが、
# あっさり裏切られたばかりか鬱展開になってしまいました。
# 人間死に直面した時に本性が現れると言いますが、タナベも酸素切れのピンチ
# にパニックに陥ってしまいました。クレアの酸素ボンベに手をかけたタナベ。
# 二人は助かるのか? ハキムとハチマキの対決の決着は? と無茶苦茶気にな
# るところで次回へと続きます。
# けが人を抱えて月面を宇宙服で歩いて行くという展開は、原作のPhase10『惑
# う人たち』が元になっています(次回のタイトルの元ですね)。ただ、運んで
# いるのはハチマキで、けが人がレオーノフでした。まさか、タナベとクレアで
# その話をするとは思いもしませんでした。まてよ、するとこの展開だとオチは
# ……。ひょっとして、原作の逆パターンかなぁ。
●次回予告
Phase 25『惑い人』
サーシャ「ピクニック」
レオーノフ「ピクニック?」
船長「久しぶりに人を乗せて居るんだから、思いっきり緊張しろよ」
チェンシン「はい。判っています」
ゴロー「お」
母 「はぁ?」
ゴロー「非常識な成長しやがって。もっと地球のこととか、考えて生きろ」
ハチマキとタナベが出ていません。
遺言状まで出しちゃって思わせ振りですが、まぁ二人の実家も出ているし、安
泰なのでは無いでしょうか。
ピクニックネタが出たということは、サーシャのあの話をやるのかなぁ(絶対
無理)。
では、また。
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Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
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