仙台の583系
嶋田です。
【ふるさとゴロンと号】の撮影に行ってきました。
まず、〔銀河〕で東京へ。さすがに年末とあって
8両編成でも上下段とも満席とのこと。それにしては
増結も増発もしない(できない)のは淋しいことです。
東京で東北新幹線に乗り換え、福島へ。ここで
在来線に乗り換えて貝田で仙台から大宮へ回送される
編成を待ちます。
郡山付近は一面の銀世界でしたが、それを過ぎると
雪はなく、福島はカンカン照り。ところが貝田へ行く
途中で雪が降り始め、回送を待っている間にみるみる
積もってきます。やがて吹雪に。雪国の天候は予想し
がたいものです。
撮影を終え、もう一度福島に戻り、再び東北新幹線
で八戸へ。強風のため、東北新幹線はスピードを落と
して運転しているとのことで数分の遅れが出ていまし
た。八戸で接続する特急【スーパー白鳥21号】は普通、
グリーンとも指定席が取れなかったことと、接続時間
がわずかなので自由席もすわれないとあきらめ、次の
【つがる81号】に。青森に着き、駅前のビジネスホテ
ルに投宿。
翌朝は6:00に出発。曇っているものの雪は降ってい
ません。ところが奥羽本線上り普通電車で弘前へ向か
う途中でみるみるうちに降り出し、途中からは一面の
銀世界。降りた撫牛子は降雪のさなか。吹雪ではない
ものの視界は30mもあるかどうか。
上りホームの弘前側端に陣取って張ったはいいもの
の寒いこと寒いこと。前日、羽越本線は強風のため、
2箇所で運転抑止中との情報を得ていたので、時刻通り
に【ふるさとゴロンと号】が来るかどうかは大いに
疑問です。果たせるかな先行する特急【日本海1号】の
定刻になっても来ません。それどころか深夜に通過する
はずの日本海縦貫線の貨物が2本通過。これはいよいよ
長期戦覚悟かな?と思っていると地元の親子連れの
同業が来てビデオカメラをセットし始めます。「これは
時刻通り来るかな?」と思いましたが来ません。その
うちにその親子連れの知り合いらしき人が来て「悪い
知らせです。大幅に遅れています。まだ、大館を出ても
いません」とのこと。大幅に遅れていても運休や途中
打ち切りになってなければいいや、と寒いので待合室に
避難。
やがて【日本海1号】が約80分の遅れをもって通過。
次に本来は【ふるさとゴロンと号】より後のはずの
【あけぼの】が通過。結局、【ふるさとゴロンと号】は
約60分遅れて来ましたが前面貫通扉の部分にはびっしり
雪が張り付いていて真っ白。当然、ヘッドマークは何も
見えません。写真は撮ったものの、解説しなければ単に
「降りしきる雪の中を走る583系」でしかありません。
すぐ後に青森行の普通があったので青森にとって返すと
【ふるさとゴロンと号】の編成は区への回送待ち中でした。
撮影しようとしましたが同業多数。オマケに暖かい車内
から急に寒いホームに出たためカメラ内で結露が生じ、
撮影不能。無念の臍を噛みながらもあきらめてホテルへ。
翌朝は【白鳥41号】で津軽今別へ行くつもりでしたが
目覚ましアラームのセットを誤り寝過ごしました。やむ
なく津軽線の普通列車を乗り継いで隣接する津軽二股へ。
しかし大晦日とあって多くの貨物は運休の模様。雪は
降っていないものの寒いホームで張り続ける気にはならず
次の津軽線の三厩行きで三厩へ。津軽線の津軽二股以遠に
乗るのは実に30年ぶり。
終点の三厩では折り返しまでに1時間以上あるためか
列車は車庫に入ってしまいました。もともと少なかった
客の大半は今別(津軽今別とはまったく別の場所)で降りて
しまい、三厩で降りた客はごくわずか。駅前には竜飛漁港
行きの外ヶ浜町営バス(特定輸送の白ナンバーバス)がこれ
またごくわずかの客を乗せて発車を待っています。それが
行ってしまうと待合室にも駅前にも誰もいません。ただ、
待合室には赤々とストーブが燃えているだけ。
30年前に来た時は折り返し時間がごくわずかだったので
駅前の印象はまったくありません。初めて来たのも同然
です。駅員はいるので2006年大晦日の記念を兼ねて青森
までの乗車券を買います。当然(?)マルス端末ではあり
ませんが、発行された乗車券はマルス券とほぼ同様式の物
でした。
そのうちに1時間が過ぎ、列車は再び車庫から出てきて
ホームに。早速乗り込んで発車を待ちます。ほどなく発車
して初めて同然の車窓風景を眺めます。やがて蟹田を出た
あたりで暗くなってきたことと疲れから居眠りを始め、
気がつけば青森到着寸前。青森に着いてふたたびホテルへ。
翌朝の元旦は特急【かもしか2/3号】が【ふるさとゴロン
と号】間合いの583系で運転されるのでこれを撮影に行き
ます。天気は薄曇り。前日の天気予想では「曇り後、雨か
雪」でしたが。
【日本海1号】を撮りたかったので、1本早い弘前行きで
出発しましたが、目的地の大釈迦に着いた時には行き違い
交換する【日本海1号】は既に到着していて後の祭り。
【かもしか2号】が来るまで列車の撮影をして時間を潰し
ます。まず、快速〔深浦〕。国鉄色(朱色5号)復元のが来て
くれたらいいな、と思っていたら願い通りのキハ48 500/
1500番台の2両編成でした。さすが元旦だけあって貨物は
ほとんど運休で日本海縦貫線の一部を成し、普段は長編成
の高速貨物が何本も来るのに1本も来ませんでした。
やがて青森方面から【かもしか2号】が。が、この頃に
なると前日の天気予想とは裏腹に日が差し、半逆光に。
それが行ってしまった後、秋田で折り返してくる【かも
しか3号】まで待ちます。元旦とあって初詣客輸送なのか
普段は3両編成の【かもしか1/4号】も485系6両に増結
されていました。
北国の夕方は早く、【かもしか3号】の時刻が近づいた
14時の後半には分単位で薄暗くなってきます。それでも
15:00ジャストに【かもしか3号】の撮影に何とか成功。
これで今回の予定を全て終了し、青森へ向かいました。
今回の【ふるさとゴロンと号】は本来使われるはずの
秋田の583系が改修中のため仙台車の代走ということで
トレインマークは「特急」、「臨時」、パイパンという
予想もありましたが、ステッカーにせよちゃんと入って
いました。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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