プラネテス Phase 25
石崎です。
プラネテスPhase 25『惑い人』について雑感など。
^L
■笑えないジョーク
レオーノフ「ハハハハハ…。こいつのジョーク、笑えないでしょう? このジ
ョークを7年間も聞かされ続けるのが、この計画の最大の不安って奴で
す」
宇宙防衛戦線のフォン・ブラウン号襲撃から半年。
ハチマキは八ヶ月に渡る試験を経てサリーやレオーノフと一緒にフォン・ブラ
ウン号の乗組員に選抜されていた。
だが、そのお披露目の記者会見での記者の質問にもハチマキは無感動の表情を
見せ、俺はどこに行くんだという始末。
そんなハチマキのことを心配するレオーノフとサリー。
ハチマキは医療チェックはクリアしていると言うが、二人は乗組員に与えられ
た休暇の時に羽根を伸ばすように薦める。
その時、頬についた蚊を叩いて潰したハチマキ。虫が船内にいると知り騒ぐレ
オーノフ達だが、ハチマキは別のことを考えていた。
# いきなり半年時間が飛びました。
# あれだけ派手に船内を破壊されて、半年で宇宙船の修復が完了したらしい。ガ
# リレオ開発がかなり強引なことをしたそうで、どうやら本当にドルフは紐付き
# 資金の紐を全て断ち切ったかな?
# あの事件以来、ずっとまともじゃ無かったらしいハチマキ。記者会見でもまと
# もに受け答え出来ない様子で、良く試験に合格出来たという気がします。普通、
# こういう試験ってメンタル面も重視されるものでは? 原作では、合格した後
# でおかしくなったので問題ないのですが。
# 残り2話。どうやら、レオーノフ君は無事に木星に行けそうです。
# 他のクルーたちも画面に出ていましたが、船長を含めて原作どおりの面々かな。
■どこに帰るのか
「ドルフ社長の命令。良く知らないけど、セキュリティの問題でしょう」
「にしても、複雑な手続きが増えすぎだよ。全部の情報を把握してるのってドル
フ社長だけなんじゃないか?」
それぞれに休暇を過ごすため、一端月に降下したフォン・ブラウン号のクルー。
ハチマキを探すゴローだが、ハチマキは一つ前の便で降下した後だった。
フォン・ブラウン号の留守を預かるオペレーター達は、月面からの宇宙服の酸
欠警報を確認。
それは、ハチマキがフォン・ブラウン号用の宇宙服を持ち出し、二日間に渡り
彷徨った挙げ句に酸欠になったものだった。
救助に駆けつけた軌道保安庁。だが、ハチマキは話しかけられるまで自分の宇
宙服が酸欠状態にあることに気づいていなかった。
帰ったら精密検査を受けて貰うと言われ、どこに帰るのかとハチマキは思う。
# 残り2話しか無いので、原作の話を飛ばす飛ばす。^^;;;; ここら辺は原作の
# Phase12の辺りですな。ハチマキが宇宙服で外に出かけて…という話は同じで
# すが、原作ではサリーからピクニックの話を聞いてハチマキが外に出かけてそ
# のまま1週間…という話で助けに来たのはサリーというお話でした。
# 襲撃事件以来、情報は全て一端ガリレオ開発経由で無いと外に流れないように
# なったらしい。全ての情報はドルフしか知らないという状態になっているらし
# いが、それって逆に危なくないか?
# 月面上にある宇宙服の酸素切れが判るのに、フォン・ブラウン号用に開発され
# た宇宙服が外に持ち出されたということにどうしてそれまで気づかなかったの
# でしょうか!? やっぱり、セキュリティは相変わらずザルっぽい…。
■辞めていたタナベ
ドルフ「それより、ロックスミス博士。折り入ってご相談したいことがありま
す」
ロックスミス「何です? 怖い顔して」
ドルフ「あ…すみません。大事な話なもので」
血相を変え、ガリレオ開発に駆け込んで来たロックスミス。
ハチマキだけで無く、ゴローまで揃って陸に降りたので、慌てているのだ。
だがこれはハチマキの意志では無く、ゴローが希望してハチマキの休養のため
に陸へと降りたものだった。
地球へ向かう途中、ISPV-7で乗り換え待ちの時間が生じたゴロー達。
ゴローはハチマキに色々話しかけるが、ハチマキの反応は無し。
ゴローがハチマキに付き合わせようと酒を買いに行く間、テクノーラ社に向か
う人の話を聞き、ハチマキはデブリ課に足を向ける。
デブリ課は無人で、タナベの机に置いてあった遺言状を手にするハチマキは、
自分が遺言状に何を書いたのかと考える。
そこに課長補佐とラビィが戻って来て、ハチマキはタナベとクレアがデブリ課
にはおらず、タナベは陸に戻っていて、テクノーラ社を辞めたことを知らされる。
課長補佐とラビィはハチマキにタナベの住所を渡し、木星に行く前にタナベに
会うように言うのだが。
# ロックスミス博士が慌てた姿というのも珍しい。
# フォン・ブラウン号に関する情報を統制しているドルフがロックスミス博士へ
# の頼み事とは何なんだ。
# チェンシン、旅客船に戻ることが出来たようで。リュシーも出てます。
# ゴローとハチマキは、変装しないといけない有名人になったらしい。でも、ゴ
# ローさんの赤い帽子に黄色い上着は逆に目立ってしまいそう…。
# フィーは組合の会合でデブリ課を留守にしていたらしい。労働組合なんてあっ
# たのか。
# 宅急便の送り状に書いてあったタナベの住所は、〒041-3075 北海道石狩市仁
# 須町 2-3711 田名部 愛。
■成長期
九太郎「兄貴はとっくに成長期終わってるだろう。大体木星に行くからって偉そ
うにすんな。俺はあんたらが帰って来るまでに金星に行く船を造ってやる
んだから」
千葉の実家に帰って来たゴローとハチマキ。身長が182センチに成長した九
太郎に呆れるゴローは、九太郎の豚カツをハチマキの皿に移すのだが、ハチマキ
は夕食に手をつけずに立ち上がってしまう。
そんなハチマキのことをゴローとハルコは心配していた。
寝ようとして、タナベの遺言状を持ったままだったことに気づいたハチマキ。
どうせ愛がどうとか書いてあると思いつつあけてみると、遺言状は最初の一文
字を書いて消しただけのもの。
それを見て、ハチマキはバイクに乗り、夜の道を走り出す。
タナベの遺言状と住所を持って。
# うわっ。またでかくなったな九太郎。それでも未だ牛乳を瓶で飲みますか。
# ゴローと九太郎の豚カツの奪い合いが楽しい。ゴローさん、精神年齢が九太郎
# 並です。
# 縁側で話している時、パソコンでテレビの野球中継を観ていたゴロー。阪神戦
# じゃないの?
# 九太郎のロケット、またでかくなってますな。
■撃たずに済んだのは
ハチマキ「口先だけの決意じゃなかった。断ち切るつもりだった。殺す積もりだ
った。けど、弾が出なかったんだ。俺は引き金を引いたのに。俺の所為じゃ
ない。じゃあ、誰の所為だ? 誰の所為…。いや、何のお陰だ。撃たずに
済んだのは何のお陰だ。でも俺は…」
タナベの言葉を思い出しつつ、北海道へとバイクでひた走るハチマキ。
そんなハチマキに再びもう一人の自分が話しかける。
今更誰かにすがろうなんて、甘いというもう一人の自分。
それに肯きかけたハチマキは、カーブを曲がりきれずに崖から海へと転落して
しまう。
海の中で、フォン・ブラウン号の中でハキムと対峙した時のことを思い出すハ
チマキ。
あの時、引き金を引いたものの弾は出ず、爆発によってハキムは行方不明にな
っていた。
どうしてあの時、弾が出なかったのか自問自答するハチマキ。
そんなハチマキに手を伸ばし、帰りましょうと言ったのはタナベ。
そしてハチマキに話しかける、フィー、ユーリ、デブリ課の人々、そしてギガ
ルト。
人と人が手を繋ぎ、その繋がりが作りだしたものは…宇宙。
ハチマキは、自分以外の他人も宇宙の一部であることを知るのだった。
# ハキムとハチマキの決着が明らかに。ハキム、ナイフを持っていたなら最初か
# ら使えば良かったのに。逆に言えば、ハチマキを殺す気は無かったということ
# かな。
# 原作ではハキムはタナベとハチマキのキスシーンを見て戦う気を無くした後、
# 行方不明ということになってますが、アニメでは死んじゃったのかなぁ?
# この辺りは原作のPhase11の話が元になっています。原作とは話の順番がかな
# り変わってますが。
■この世界をつなげているのは…愛
ハチマキ「そうか。タナベ。さっきお前に会った時、判った気がするんだ。俺の
宇宙ってさ、ちっぽけだったんだよ。確かに、色んな悩みや答が出ないこ
とって一杯あるんだけど、だけどさ、この世に宇宙の一部じゃ無いものな
んて無くって、俺ですら繋がっていて、それで初めて宇宙なんだって。何
か、それで良いのかなって。ハハ…。上手く言えないな。だけど、タナベ
もそれが言いたかったんじゃ無いのか? この世界は全てつながってるっ
て。そして、それをつなげているのが」
何とか海から岸壁に上がったハチマキに声をかけたのは車いすに乗ったタナベ。
タナベは、コリンに頼んでフォン・ブラウン号に会いに行き、宇宙防衛戦線の
襲撃事件に巻き込まれたことを話す。
フォン・ブラウン号からクレアと一緒に脱出した後、歩いて有人基地へ向かう
途中で酸欠状態に陥り、シャトルバスに救出されたものの、神経をやられたタナ
ベは、治るのに何時までかかるのか、そもそも治るのかも判らなかったためにテ
クノーラ社に辞表を出したのだと言う。
そんなタナベに遺言状を出し、無断で読んだことを詫びるハチマキ。
タナベは、ハチマキに遺言状をちゃんと書かなくては駄目だと言ったのに、自
分が宇宙で色々と経験をして、ハチマキがいなくなった後で、もう一度遺言状を
書く段になったら何も書けなかったと泣く。
ハチマキはタナベに、自分が今まで宇宙だと思っていたものは宇宙の一部でし
か無く、本当は自分や他の人たちを含めた全てが宇宙の一部なのだと気づいたと
話す。
そして、二人は再び手をつなぎ合うのだった。
# タナベとクレアは結局通りがかりに助けられたということですか。結局、クレ
# アの酸素を奪うことは出来なかったのか。クレアはすぐに退院出来たみたいで
# すが、集中治療中のタナベを見るクレアの横に医者で無い男が二人ほどくっつ
# いていたので、今頃は拘置所の中でしょうか……。原作に比べてタナベに与え
# られた試練が無茶苦茶きついものになってますな。
# ハチマキの台詞にあったつなげているものが略されていますが、やはり「愛」
# でしょうか。
■次回予告
最終回『そして巡り会う日々』
旅立ちで終わりかなぁ。タナベはどうなるのかな? デブリ屋に復帰出来るの
かな?何より一番気になるのはドルフが何企んでいるのかという点ですが。
# 当然、ノノたんは出るんですよね。
では、また。
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Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
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