小沢先生は非情な方…石川被告が担当検事に

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110323-OYT1T00493.htm

 小沢一郎民主党元代表(68)の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、同法違反(虚偽記入)に問われた同会元事務担当者・石川知裕衆院議員(37)、後任の池田光智被告(33)の第7回公判が23日、東京地裁であり、石川被告を取り調べた検事に対する検察側の証人尋問が行われた。

 石川被告は「逮捕前に脅迫的な取り調べがあった」と主張しているが、検事は「おびえている様子は全くなかった」と否定した。

 検事の証言によると、石川被告は虚偽記入を認めた供述調書に署名する際、「小沢先生の了承がないと署名できない」と拒んだが、「真実を話しているのに、誰かに聞かないと署名できないのはおかしい」と説得すると、署名に応じた。

 逮捕後、小沢元代表の事件への関与を認めた調書への署名をためらう石川被告に、検事が「暴力団の子分が親分をかばうようにするのは有権者に申し訳ないのでは」と話すと、「小沢先生は非情な方。かばっても切られる時は切られる。(署名すれば)政権交代も頓挫する」と主張。検事が「本当のことを話しているのなら頓挫しない」と説得すると、署名に応じたという。検事は「説得が功を奏した」と述べた。

(2011年3月23日13時06分  読売新聞)