米下院で金融規制法案が可決した。これで上下院ともに可決したわけである。
 これは、08ンのリ−マンショックで世界に拡がった金融経済危機の再発を抑えることが狙いである。
 その中身は、銀行によるヘッジファンドへの投資の規制、デリバティブの規制強化、FRBによる金融機関監督の強化などである。
 このような金融規制については、ブッシュ政権時代にドイツのメルケル首相がG8で提唱したが、ブッシュに拒否された経緯がある。
 この種の規制法案は、1930年の大恐慌時に制定されたが、次第になし崩しになってしまった歴史がある。
 オバマは、「これで、米国民は、二度と米金融街の過ちのツケを払わないで済むであろう」と述べているが、果たしてそうなるであろうか。
 オバマが推進した、先進国では当たり前の政府管掌健康保険法でさえ、社会主義政策だと、非難を浴びせている米国民のことだから、この金融規制法もいずれなし崩しの二の舞を踏むことになるのであろう。
 村上新八
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