北朝鮮による韓国哨戒艦撃沈問題は、今回のサミットでも議題に上るが、ロシアの及び腰の姿勢が問題である。
 この事件については、ロシアは独自の調査団を韓国に派遣して調査をしているから、その実体は良くしっているはずである。
 ロシアは、北朝鮮が、かってのビルマでの韓国政府訪問団の爆殺事件や大韓航空機爆破事件でシラを切っている北朝鮮の悪党ぶりもよく知っているのだから、北朝鮮の仕業であるのに、てっち挙げ事件と誤魔化そうとしいるのも分かっているのだ。
 ただロシアが制裁に踏み切ることを躊躇しているのは、精神分裂症的な北朝鮮が何をやらかすが分からない点である。
 それを見越して、断乎たる態度に賛成するか、事なかれで「朝鮮半島でことを起こすな」くらいでお茶を濁しておくか、それを思案ているのであろう。
 しかし、サミットの制裁決議に反対の態度はとらない、というのが最低限取るべきロシアの態度ではないか。
 村上新八