Re: HTT GO WEST! -live@7thDct- #038
こん○○わ、PARALLAXです。では早速。
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│ 【 軽 音 部 、 西 へ - HTT live @ 7th district - 】 │
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### D-day Zero-Hour ### @ 学園都市 @ PROGRESS 00:35:21 STAGE:都市防壁内縁
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美偉と黒子が疾駆している防壁の、丁度反対側。一人の男子学生が、同じくそびえ立つ
防壁へ右手を当て、何やらぶつぶつ言っていた。
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「後ろから聞こえる音は俺を助ける音。後ろから聞こえる音は俺を助ける音。後ろから
聞こえる音は俺を助ける音。後ろから聞こえる音は俺を助ける音。後ろから聞こえ…」
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そしてその脇で、何故かアチコチを安全ピンで止めているゾロっとした白の修道服を
着た幼女が、両手指を複雑に絡ませながら祈りを呟いている。
「神の御前にてこの弱き者が振るう力を助け給え、祈りの力を持ってこの者が持つ力を
助け給え、大いなる者よ弱き者を助け給え力を貸し与え給え、如何なる星に生まれし…
あーもう! とうまとうまとうまとうまー!
この音うるさいんだよしゅーちゅーできないんだよおなかすいたんだよー!」
「静かにしてくださーい! こっちだってこんなデカ物相手にこの力を使った事なんて
無いんだから、俺だって集中しなきゃならんの!」
「いーじゃんとーまは触ってるだけで能力が使えるんだから!
おまけにこの音がとーまの力を助けてるんでしょ!?
じゃー私の能力増幅呪法なんて要らないんだよ!」
「あの先生はそんな事を言ってたけどなぁ、よくわかんないんだよなぁ、」
♪
毎度毎度毎度毎度、彼が世話になっている医師からの頼みで、今日ここでこんな事を
やっている彼だったが、正直言って仕組みがわかっている訳ではなかった。流石の彼も
背中からかすかに聞こえてくる音が実は全ての能力を妨害するキャパシティダウンだと
知ったら心中穏やかではいられなかったかもしれないが、実際のところ公称レベル0の
彼にとってはこの音も電子蚊取り線香程度の嫌気しかしなかった。能力を妨害する力と
能力を消去する力、この二つが重なり合えば確かに理屈は成り立つ、のだが。
♪
「ま、これが終わればビリビリから破額のバイト代が。
そうしたら何でも奢ってやらあ」
「ほんとなんだよ!? ぜったいなんだよ!? よーしがんばるんだよ!」
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今回は幾分不順な動機の彼だったが、事件の当事者でない時の彼はこんなものかも
しれない。ともあれ今回はフラグを立てる場面こそ無いものの、裏で大活躍の彼だった。
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今回は、一先ず此処迄。 では。
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