こん○○わ、PARALLAXです。では早速。
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  │ 【 軽 音 部 、 西 へ  - HTT live @ 7th district - 】 │
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### D-day Zero-Hour ### @ 学舎の園 @ PROGRESS 00:34:20 STAGE:電力制御室

 そんな御坂を制御室から見ながら、初春は同時に感嘆しながら傍らをぼーと見ていた。
彼女をして「お任せです」と言いのけさせたのには、ちゃんと理由があった。ほけらっと
口を半開きにして眺める初春のその先には、巨大なコンソールを相手に縦横無尽の操作を
こなす、憂がいた。

「初春さん、これで良いの? 電力、ちゃんと配分できてる?」
「は、はい! 全然問題有りません! ですが憂さん、何でそんな事が出来るんですか?」
「え? 何で、って、さっき初春さんがやってたし、」

  ♪

 確かに、初回の操作はマニュアル片手にぽつりぽつり、と初春がこなした。が、それを
横から覗いていた憂が、敵のパケット乗っ取りも同時にこなさなければならない初春には
荷が重そうだと言ってくれ、それで「自動運転中の監視くらいなら」と代わったのだが。

「出力120%キープ、メインステージ、バックステージ、客席、OK、えと、」

  ♪

 何時の間にやらマニュアルすら読まずに、巨大なコンソールの上をひらひらと手指を
踊らせて調整している。不安定な電源(ピカチュー御坂美琴)を相手に、プロだってここ
まで出来るかどうか。

「こっちは何とかしてるから、初春さんはパケットをお願い。あと何分?」
「は、はい! あと25分です!」

 そうだった、私は私が出来る事をやらなくちゃ。

  ♪

 初春はそう思い直すと、再び愛用のラップトップに向き直った。敵が送り出す曲の
パケットを正確に狙い撃ちし、それをこちらのパケットの中身と入れ替える。ある程度は
自動でこれまでやってこれたが、敵も処理に慣れたのか大分とこちらがやりにくい方法で
制御してくる。となるとどうしても、こちらも手動での調整が必要になる。ここまで来た
ら、後は集中力と技術、努力と根性だ。
「負けないんだから! ひとりひとりは火でも、二人になったら炎になる!」

  ♪

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今回は、一先ず此処迄。 では。
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