こん○○わ、PARALLAXです。では早速。
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  │ 【 軽 音 部 、 西 へ  - HTT live @ 7th district - 】 │
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### D-day Zero-Hour ### @ 学園都市 @ PROGRESS 00:14:05 STAGE:MAR管制室

「今度のMCは澪でしたね」
「とすると、次はボーカル交代して"Don't say lazy"かな?」
「お、きたきたきた。いや、違う、これは」
「“ふわふわ時間”ですね。あ、でもボーカルは澪バージョンです」
「流石に唯の声が枯れたかな?」 わはははは、と管制室に笑いが流れる

  ♪キミを見てるといつもハートDOKI☆DOKI

 先の自分の叱咤は間違いだったかもしれない。確かに"GO!GO!MANIAC"を待てとは言った
が、ダレて良いとは言っていない。ここはもう一度一喝しておこうか。

  ♪

「で? 副長ちゃんは、これからどうするお積りですか?」

  ♪

 このオブザーバーに機先を制されるまでは、そのつもり満々だったのだが。

  ♪

 くる、と鬱陶しい相手に向き直り、徒に睥睨しながら尊大に言う。

「まずは、貴重な御助言に感謝します。…そう言えば初めてですか? 御助言、は。
 尤も、まさか廃棄物を再利用していたとは思ってもみていませんでしたが」
「廃棄物では有りません。ミサカシスターズ。そしてこれは」
「ミサカネットワーク。実用になるものとは、レポートを読んでも思えませんでしたが」
「現実、こうして実用になってますね」
「たかがバンドの演奏を遠隔同調させられる程度のものじゃありませんか」
「しかし遠隔同調している情報は生体情報です。電磁機械情報なんかじゃありません」
「それが何か? …あ、いや、それは逆に好都合です」

  ♪

 ふ、と悲しげな顔をしてオブザーバーが黙り込む。ふと引っかかるものを感じたが、
まぁいい。敵の正体が判れば対処しようもあると言うものだ。

  ♪

「全員、そのまま聞け。反抗勢力は生体ネットワークを使って演奏を同調させていると
 判明した。こちらはこれを利用し、反抗勢力の侵攻を止める」
「副長…で、どの様にして?」
「生体ネットワークのノードは女子中学生の姿をしている。学園都市全域に散らばって
 いる様子だから、この近辺にも2〜3人はいる筈だ。貴様、適当に拉致してこい」

  ♪

「え! …女子中学生を、ですか?」
「間違うな。生体ネットワークのノード、だ。締め上げた苦痛をネットワークに流して
 やる。まぁ殺しても構わんな。それだけで反抗勢力のネットワークは総崩れ、だ」
「そ、それは! 幾ら何でも、女子中学生に、そんな!」

  ♪

「どうした? 抗命行為か? 相手はただの、生体ネットワークのノードだぞ」
「ですが!」
「間違うな、と言った! とっととやれ!」

  ♪

 懐から拳銃を抜き、部下に突きつける。脂汗をダラダラと流しながら、局員は突きつけ
られた銃口を見据える。全くブレが無く突き付けられた銃口からは、狂気と本気しか感じ
取れない。

  ♪

「…了解しました。生体ネットワークのノードの拉致を敢行します」

  ♪

 緊張しきった管制室の中。す、と体を引いた小柄なオブザーバーが、また携帯のファン
クションキーを操作した事など、誰も気づかない。

  ♪
  "ふわふわ時間、でした! どんどんいくよ! 聞いてね!"

「4曲目が終了しました。残り時間、約40分」 報告を受け副長が凄惨な顔で微笑む

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今回は、一先ず此処迄。 では。
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