鳩山が辞任したのは、「政治とカネ」「普天間問題」というが、後者のウエ−トがはるかに大きかったと思う。
 前者は、実母から、月に1500万円を支給されながら、本人は知らず、秘書がそれを小分けして、多数名を騙って政治献金ということにして報告したという「政治資金規正法違反」だが、母子ということから鳩山は不問にされていたのである。
 主な辞任理由である、普天間の辺野古ブ−メラン現象は、鳩山の友愛意識に基く情が仇になったものである。
 そんなことは(出来ないことははじめから分かり切ったことであった」のだ。
 鳩山は、この沖縄の気の毒な現状を何とかしようと思ったのは分かるが、周囲が何故忠告しなかったのであろうか、不思議でならない。
 鳩山が新党を立ち上げたとき、中曽根が「友愛などソフトクリ−ムのようなことを掲げてもすぐに溶けてしまうだろう」と言ったが、その通りになったのだ。
 鳩山は、沖縄問題は、日米合意だけをしてしまい、その大変な尻拭いを
菅に押し付けて辞めたのである。
 不通なら蟄居、謹慎というところだが、鳩山は、ケロッとして楽しそうに講演でジョ−クを飛ばして喜んでいる。
 さぞ開放されたのであろう。
 さすが宇宙人の面目躍如である。
 村上新八