マスコミが煽りすぎる菅政権の「脱小沢」
視聴者や読者が興味を持ちそうなことをことさら大きく取り上げるのがマスコミの常套手段だが、それが往々にして、国民の認識を歪め、誤った方向に誘導することになる。
今回の鳩山、小沢辞任に伴って誕生した菅政権の報道にもその兆候がみられる。「脱小沢」を煽り立てるのだ。
菅の布陣が「脱小沢」色が濃厚だと報道している。
しかし、党執行部の面々を見ても、小沢に対して正論で批判したいた枝野を幹事長に据えたくらいで、官房長官の仙谷はそんなに小沢を批判してはいないし、その他は鳩山内閣の留任が多いのだ。小沢に近い参院議員幹事長の輿石も副幹事長の高嶋もそのままである。
脱小沢的な人事は、国会対策委員長の山岡が代ったくらいだか、それも菅と代表戦を戦った樽床である。
小沢系といっても、小沢は後継者を育てていなかったから、主要ポストに起用できる人がいないし、小沢系150人の大半は新人議員なのだからやむを得まい。
それを「脱小沢」「脱小沢」と騒ぎたてるのは、いらざる対立を煽り、面白おかしく、国民を誤った方向へ誘導することになりかねないのだ。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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