真木子です。

サブタイトルの配色をずっとメモしていたのを思い出して、今さらですが眺め
てみました。
単純な繰り返しですね。
次回はヒートメタルだ。


第38話「来訪者X/ミュージアムの名のもとに」

○前回の続き
アクセルはトライアルになってホッパー・ドーパントと高速キック合戦するも、
逃げられた。
お気楽に喜ぶ山城博士。フィリップの記憶の件で追及されると、施設や予算を
すべて用意してくれる魅力的な誘いを科学者として断れるわけがないと言う。
それにしては古めかしい装置が並んでいましたが:-p
フィリップの家族については、詳しいことは知らないとはぐらかす。あとは照
井が連行。

○園咲邸
白服男を迎える園咲琉兵衛。
「弊社とミュージアムとの間に締結したガイアメモリ開発計画において、ここ
1年間に約12%の遅れが生じています」
「細かいなあ。たいした数字ではない」
白服男の手からカップが落ちる。投資先はおたくだけではないと言われ、琉兵
衛もテーブルを叩き返して修正案を提示。
「前任者を更迭。代わりに、私が最も信頼する有能な人間に、全指揮権を与え
る」
聞いていた若菜、動揺して立ち去る。

○鳴海探偵事務所
考え込んでいるフィリップ。昨日は寝てないらしい。
写真撮ろう!と言いだす亜樹子所長。家族みたいなもんだし、との言葉にフィ
リップも同意。
3人を撮ろうとしたバット君に、スタッグ君が体当たり。若菜姫からの電話だ。
涙声で、この街から一緒に逃げてと言う。
『今日の午後2時、風都駅に来て。待ってるから』ミックが聞いてたけど、理
解してるのかな?

○風都ホテル
見知らぬ部屋のベッドで目を覚まし、白服男の声に飛び起きる冴子。タブーの
メモリを捜して焦っていると、白服男が壊れたドライバーを床に落とす。
「あなたはすべてを失った。でも、ご心配なく。まだ逆転のチャンスは充分あ
ります。私の言うとおりにすれば」

○風都警察署
尋問される山城博士。高圧的に怒鳴るマッキーを、刃野が昆布茶を買いに行か
せる。
息子の誕生日に誘拐されたのに、研究に魅せられて家族を捨てた後悔を語りだ
す博士。
そこに帰ってきたマッキー、口にイナゴを詰め込まれた状態でダウン。続いて
入ってくる、婦人警官姿のイナゴ女。
イナゴの佃煮は好きだと言う刃野、近づいていったら蹴り飛ばされて気絶。
「今度こそ、いただきまーす」『ホッパー』
『アクセル』「へんっ、しん!」」
逃げ出す博士。追うホッパー。

○事務所
フィリップを行かせまいとする亜樹子だが、翔太郎はフィリップが決める問題
だと言って、男の仕事の8割は決断だという例の言葉を引用。
「翔太郎、亜樹ちゃん……君たち2人は、僕の大切な仲間だよ。かけがえのな
い、家族だよ。君たちと別れるなんて、あり得ないよ。――でも若菜さんを放
っとくこともできない!」
“どっちやねん”スリッパで殴られた。
とりあえず、駅まで行くことに。

○山城家前
近づく自転車に隠れる博士。帰ってきた若者と迎える母親の姿に感動している
と、ゴスロリちゃんが現れ、ホッパーに変身して電撃一発。「ごちそうさま」
アクセル・トライアルが到着。
博士は倒れたまま電話を取り出す。

○風都駅
翔太郎とフィリップが到着。若菜はまだ来ていない。
そこに亜樹子から、山城博士が大変だと電話。フィリップにどうしても伝えた
いことがあると言っているらしい。
逡巡しつつ立ち去ると、入れ違いに若菜姫到着。

○ホッパー対アクセル
キック合戦の結末は、「9.7秒。それがおまえの絶望までのタイムだ」
最後までイナゴを手放さないゴスロリちゃん。照井が手錠を持って近づくと、
再び立ち上がる。だが、突然現れたスミロドンの一撃で砕け散った。
「口封じか」
照井とは戦わずに姿を消す。

○風都中央病院
フィリップたちが到着。
「君の、本当の名前は、園咲来人」やっぱり。母親はシュラウドとか?
園咲琉兵衛の実の息子だと告げて、こと切れる山城博士。

おやっさんの歌をBGMに、この街を出ると宣言するフィリップ。
「それがどれだけ大変で、どれだけ危険なことか、わかった上での決断なんだ
な?」
「ああ。彼女は苦しんでる。僕が支えてあげなくちゃ。だって……家族だから」

○風都駅
約束の時間を20分以上過ぎて、まだ待っていた若菜。そこにテラー出現。青
い闇が若菜を飲み込んで消えた。

○工場
出現する琉兵衛と若菜。これこそが組織の真の姿だと言う琉兵衛、若菜の双肩
にこの星の運命がかかっていると告げる。
「若菜、おまえこそが、ミュージアムそのものだ」

○風都駅
3時になって、フィリップ到着。若菜を捜してホームに駆け込むと、電話。
『後ろよ。来てくれたのね、来人』
黒づくめの若菜と対面。
『そうよ。私たちは家族。園咲に生まれた人間。来人、あなたの命をもらうわ』
クレイドールに変身。
「ミュージアムのために!」

○公園
翔太郎と亜樹子がぼんやりしていると、フィリップから電話。
『翔太郎、変身するよ!』
わけがわからないまま、変身。

○風都駅
目の前にクレイドール。さらにマスカレイドがわらわらと。
「フィリップ、おまえ若菜姫と一緒にこの街を出たはずじゃ」
「あれが、若菜さんだ」
とりあえずマキシマムドライブで雑魚を一掃。
「教えてくれ、何があったっていうんだ」
「私の使命を理解しただけよ!」
砲撃を足で受け止めたダブル、衝撃で変身解除。
「来人、あなたも自分の使命を思い出しなさい」
叫び声をあげて突っ伏すフィリップ。

○園咲邸
引き揚げる白服男とすれ違う若菜。
「ねえ、こんど用件があるときは、父ではなく、私に伝えてくださる?」

○事務所
《フィリップはまたここに戻った。でも奴にとって、状況は全く変わってしま
った。受け止めるには、その現実はあまりに過酷だ》

ホームページ完成。まったくハードボイルドじゃねえと嘆く翔太郎。
亜樹子所長としては、本当は3人のびっくり顔の写真を使いたかったらしい。
「いい写真じゃない。いかにもうちの事務所らしくて」
「……まあな」

《フィリップの本当の名前は、園咲来人。でも俺たちにとって、やっぱりフィ
リップはフィリップだ》


来週の放送はお休み。

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★☆★ この世に正義がある限り、悪もなくなることはない:-) ★☆★

  小路 真木子(SHOJI Makiko)   shoji@kyoto-econ.ac.jp