こん○○わ、PARALLAXです。では早速。
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     たぶん、私たちは忘れない。

     あの星空が広がっていた、あの夜を。

     みんなと繋がった、あの瞬間(とき)を。

     みんなで奏でた、あの歌を。


[「とある狂都の大茶会(TeaParty)」(山中さわ子著)最終章「持久奏!」より抜粋]

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### D-day -2day 11:30AM ### @ 中央自動車道下り走行車線 八王子JCT過ぎ @

律 「それで?なんて名前のトコだっけ?」
澪 「聞いてなかったのか!? 何度も説明したろ!」
律 「えーだってさー、」
唯 「なんだか、数字とか、むずかしい漢字とか、いっぱいでー」
梓 「覚えてられないんですね。」
唯 「それもあるね!」
律 「あ、演奏する日時は覚えてるぜ!明後日の日曜夜に1時間! けどさ、」
紬 「はぃ、お茶が入ったわ。」
憂 「あ、すみません紬さん。」
律唯「わーい」「今度はおせんべだぁ!」
澪 「て具合に、聞いた次の瞬間には忘れていると」 はぁ
律 「面目ない、てへ」
澪 「笑ってごまかすなぁ!」
純 「でもこうして差し迎えのリムジンバスを寄越す程ですから、凄い所みたいですね」
律 「御陰で楽器を自分で運ばなくて済んでチョーラッキーだけどな。」
唯 「えー、ギー太と離れるの、辛いよぉ」
憂 「お姉ちゃん…だからギー太は隣のトランクルームの中だって...」
和 「もう、仕方ないわねぇ。地図、何処だったかしら?」
純 「あ、どうぞ和さん。るるぶですけど。」
和 「ありがとう。ええとね、うーんと、あ、ほらココ。」
梓 「…何時見ても地図って風には見えませんね。」
澪 「そうだな、何かの電子回路みたいだ。」
唯 「エーッと…これ、なんて読むの?」
和 「#7th district...セブンス,ディストリクト、で良いのかな?」
純 「日本語読みだと『第7学区』で良いみたいですね。」
律 「で、その中にある『学舎の園』、まなびやのその?の中の...じょうばんだい?」
澪 「違う。ときわだい、て読むみたい。『常盤台中学』、か。」

 ぴんぽーん  室内まで豪奢な造りの巨大なリムジンバスだったが、シールドで後席と
 仕切られた前席運転席からの呼び出しチャイムは随分と軽い音だった。引率のさわ子
 先生は差し迎えの身長178cm制服イケメンな運転手と一緒(と言うか、釣られて)
 運転席側で、このドライブを楽しんできた様子だ。インターフォン越しでも、浮ついた
 声調子が判る。

さわ「みんな聞こえる?見えてきたわよ。まだ周囲の防護壁ごし、だけど。」

 それでも途端に最寄の窓へ飛びつく女子高生ズ。

「わ!あれが!?」「たかーい!なんかすごーい!」「…城壁にしか見えませんけど、」

和 「そう。あれが、」
律 「世界に冠たる、日本一の都市。巷で噂の未来都市。生きては出られぬ黄金郷…」
澪 「嘘を言うな嘘を! でも、あれが、」

  『 学 園 都 市 』 か…

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  │ 【 軽 音 部 、 西 へ  - HTT live @ 7th district - 】 │
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今回は、一先ず此処迄。 では。
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