検察審査会から「起訴相当」の決定を受けて、検察の再取調べを受けていた小沢に対して、検察は再度「不起訴」の決定を下した。
 違法性は見出せなかったということでうあろう。
 しかし、法に抵触することはなかったから、と言って小沢の責任はなくなるものではない。
 「秘書を信頼して全面的に任せていましたから、違法なことをやつているとはつゆつゆ知りませんでした」で政治家が違法行為から逃れられるということになれば、政治倫理上の問題について、将来に大きな悪例を残すことになるからである。
 まともでない秘書を信頼したという不明、監督責任を完全放棄してしまっていたという無責任に対する責任は消えないのだ。
 この責任をとって、少なくとも小沢は役職を辞すべきである。
 村上新八