真木子です。

『ゼブラーマン』の旧作はいちおう面白かったけど、金を払ってみるほど好き
とは言えないかな。ヤッターマンや歩くケータイでも思ったけど、いまいち三
池監督のセンスは私に合わない。
というわけで、公開中の『ゼブラシティの逆襲』も、気を引かれるところはあ
るけれど保留。


第34話「Yの悲劇/あにいもうと」

○前回の続き
剣を止めたダブルに、笑って背を向けて立ち去る雪絵。
「生身の人間に攻撃はできない。翔太郎のいちばんの弱点を突いてきた」

○ガレージ
不破夕子は Who are you? という単純な偽名。
「須藤雪絵は最初から僕たちに挑戦してきていた。気付かなかったのは、こち
らの油断だ」
「でもな、なんか納得できねえんだよ。俺の仕事は、まだ終っちゃいねえ」

○CM
「俺、参上!」「遅いよ」「I'm lovin' it」

○屋上
雪絵とタブーの会談。
「ねえ、あなたが兄さんを殺したんでしょう?」
霧彦がパソコンに保存していた日記で事情はすべて知っているという雪絵、協
力したいと申し出る。
「兄は愚か者よ。自分の小さなプライドのために、手にしかけた大きな栄光を
失った」
イエスタデイのメモリを使いこなしていることをアピールして売り込む。
「自信家ね、お兄さんに似て。でも、そう簡単に信用できない」
攻撃をかわしてタブーをつかまえたイエスタデイ、必ず力を認めさせると言っ
て姿を消す。

○保育園
園長先生が雪絵を歓迎。地上げで立ち退きさせられそうだったが、話は消えた
らしい、などと雑談の後、ちょっと待っててと姿を消す。
兄のことを回想する雪絵。
『もしも何かトラブルがあったら、風都の鳴海探偵事務所に行け』
『どういうこと?』
『しばらく連絡付かなくなるけど、心配するなよ。――いい風だ……』
時期的には殺される直前かな?

気がつくと、翔太郎が子供たちに竹トンボの飛ばし方を教えている。
「いい風だ(^^)」
子供たちが離れると、雪絵に声をかける。不動産屋を襲ったのはここを護るた
めだろうと指摘、
「やっぱりあんた、昨日にこだわってるんじゃないのか?」
「勝手にそう思ってなさい」
呼び止める園長先生を無視して立ち去る。
先生が持ってきたのは、霧彦と雪絵を描いた絵。

○会社
ナスカのメモリを見ている冴子。
「お姉様が持ってるとは思わなかった。あなたでも昔を振り返ることがあるの
ね」
「そんなんじゃないわ」
「いや、人間はなかなか昨日を捨てきれぬものですよ」
井坂先生登場。そそくさと引き揚げようとする若菜に、
「体の具合はいかがですか。何かあれば、またじっくりみせていただければ」
「ご心配なく。今のところ好調そのものです」
須藤雪絵は聡明だと感心している井坂。メモリの毒素をイエスタデイの刻印と
して排出することで、相手への攻撃と自分の肉体の防御を一度に行っている。
「ああいうやり方があるとは、私も思いつかなかった。彼女のような人間こそ、
君の部下に必要なのではないかな? 特に、君の崇高な目的には」
「先生……」
「心配なら、もっと完璧にしてあげよう。君の素晴らしい体を、もっともっと
素晴らしくね」

○丘
雪絵についていく翔太郎。
「どんな依頼だろうと、受けた依頼は最後までやり抜くのが探偵だ」
「それは探偵じゃない。ただの愚か者よ」
依頼はいちおう猫捜しで、それは解決したのでは?
「あんたの兄さんも、最初はミュージアムの一員だった。だけど最後は、自分
の体も顧みず、風都の若い命を護ろうとした」
保育園を護ろうとした雪絵も風都を愛しているのだろうと、霧彦が描いた絵を
渡す。
「まったく、底抜けのお人好しね」
イエスタデイに変身。攻撃をかわした翔太郎もダブルに変身。
ダブルを殴り飛ばして立ち去ろうとするイエスタデイを、友達パワー(違)で
伸ばした腕が捕縛。
イエスタデイは街に向かって刻印をばらまく。ダブルがルナトリガーで刻印を
撃ち落とす間に、イエスタデイは姿を消した。

○園咲邸礼拝堂
今度は素顔で対面する雪絵と冴子。
「ここに来た以上は、忠誠を誓ってもらうわよ。ミュージアムと、この私にね」
「もちろん」
「あなたの働きによっては、イエスタデイよりも力のあるガイアメモリをあげ
るわ」
メモリは1人に1つではと疑問を呈すると、井坂先生にかかれば不可能はない
という。
「期待には応えるわ。よろしく」
握手したところで、手を掴んだままイエスタデイに変身。冴子の手に刻印。
変身を解くと、兄の仇を取ると宣言。
「用心深いあなたに確実に刻印を打ち込むには、信用させて近づくしかなかっ
た」先の対面でタブーをつかまえた時点でもよかったように思うけど。

○翌日、丘
雪絵を捜す事務所の面々。
「翔太郎。君は須藤雪絵が、僕たちが撃ち落とせる数だけをばらまいた、と思
ってるね?」
「俺はやっぱり、彼女がミュージアムの手先になるとは思えない」
「やっと気付いた? そう、最初から私の狙いは復讐」
雪絵が登場、霧彦のスカーフを見せる。初登場時からのトレードマークだった
けど、すでに婚約してたの?
風都に着いたときに、助けを求めるように舞い降りてきたという。
「私は許さない。絶対に許さない! 兄さんを殺したあなたをね!」
「え?」
気がつくと、雪絵の首元にイエスタデイの刻印。
「さあ、永遠に昨日という監獄に囚われるがいい! 園咲冴子!」
イエスタデイに変身。冴子が霧彦を殺したという話には、誰も驚かないんでしょ
うか?
「なぜだ、なぜイエスタデイの刻印が効かない」
「そう、残念ながらね。冴子君には通用しなかったよ」
ウェザー登場。

昨日のその後の展開は――
そんなことじゃないかと思ったと、冴子はタブーに変身。
「その程度の力では、タブーのメモリに影響は与えられないね」
「先生の治療のおかげですわ」
やっと過去から解放されると言って、浮かび上がった刻印を打ち返す。

「あれからそろそろ24時間経つ。自分自身の過去の記憶を飲み食らったメモ
リに、どんな効果があるか楽しみだよ」
まだ冴子を相手にしているつもりで暴れるイエスタデイを見た翔太郎、許せね
えと変身。
「「さあ、おまえの罪を数えろ!」」
「罪のない人生など、スパイスの効かない料理だよ」
完全に力負けしているダブル。そこに照井が駆けつけ、俺の相手だ!と変身。

いない相手に語り続けているイエスタデイ。
「今はただの復讐じゃない。風都のためにあなたを倒すわ。それが兄の遺志だ
とわかったから!」
エクストリームで刻印を消すことを提案する翔太郎。うまくいくとは限らない
と言うフィリップに、
「いくさ。いかせてみせる。俺はあいつに、霧彦にあわせる顔がない!」
「なるほど、君らしいね」
フィリップが呼ぶのか勝手に判断して来るのか知らないけれど、飛んできた鳥
さんを、今回は手で掴んでドライバーにセット。
「検索を完了した」「「プリズムブレイク」」
浮かび上がる8の字を斬ると、倒れる雪絵。刻印は消えている。
「ダブル! いつもいつも邪魔ばかり!」
「よそ見をするな!」
いいかげん目障りだね、とアクセルを追い詰めて熱波攻撃。そこに後ろからダ
ブルがキック。
「エクストリーム。その力、見せてもらいましょう!」
ダブルの連続パンチがウェザーを圧倒。
「「ダブルエクストリーム!」」
どかーん。
余計な真似をと怒るアクセルだが、倒したのは蜃気楼。それでも避けきれずダ
メージは与えた。よろめくウェザー、雷攻撃で牽制して逃げる。

正気を取り戻した雪絵、
「兄さんの言うとおりだった。やっぱり鳴海探偵事務所を訪ねて正解だった」
急に意識を失い、それからふたたび目を開ける。
「あなたたちは?」

○報告書の時間
《須藤雪絵は記憶をなくした。イエスタデイメモリの副作用だったらしい。昨
日に囚われた彼女の復讐劇は、結局すべての過去を白紙に戻すことで、幕を閉
じることになった。でも、彼女が記憶を取り戻し、罪を償った時、この街にも、
彼女にも、もっといい風が吹く。俺はそう信じたい》
コーヒーを飲んで噴き出す翔太郎。
「おい亜樹子! なんだこのコーヒー」
「えーっ? 時間はちゃんと計ったよ?」
「その時計じゃ、正確な時間は計れないよ」
そう思うなら黙って見てるなよ、フィリップ(^^;
巨大な砂時計の一種? 最初に正確な時計で合わせておけばこれでもいけると
思うけど、目盛りは「5分?」とか疑問符付きだし。



すみませんが次回と次々回はパスさせてください。
日曜から一週間出張、次の日曜は出勤というスケジュールなもので。

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★☆★ この世に正義がある限り、悪もなくなることはない:-) ★☆★

  小路 真木子(SHOJI Makiko)   shoji@kyoto-econ.ac.jp