朝日の世論調査では鳩山内閣の支持率が25%にまで落ち込み、危険水準と言われるレベルに達している。
 この理由は、一般的には、小沢の「政治とカネ」の問題と、「普天間移転問題」と言われている。
  この二つと無関係ではないが、国民が失望しているのは、主導力以前の鳩山のつかみどころのない「煮え切らなさ」である。
 自分が「煮え切らない男だ」と、国民に思われていることも感じていないような、不可思議千万な態度である。
 普天間問題でも、何か凄い「隠し球」を持っているのか、と思ってしまうような、思わせぶりでもなさそうなスタンスでいながら、何も成算はないようにも思われる。
 そんなつかみどころのないまま時間が過ぎてゆく、その傍らで女房役の官房長官は、別のことを言い出す。これに対しても鳩山は怒るでもなく、平然としている。
 このような、鳩山のス−パ-宇宙人ぶりが国民をイラつかせているのだ。
 しかし、自民党政治に戻るのがよいとも国民は思っていない。だから、伸びる見込みのない、政界再編の予兆に過ぎないような竹の子政党が乱立してくるのである。
 鳩山や小沢はどうでもよいが、、国民は、折角軌道に乗りかけた、民主党の脱官僚、脱官僚主権の政策は貫徹させ、定着させねばならない。
 村上新八