ミャンマ−を武力で支配する軍事政権が、民主化推進のゼスチュアとして今年実施をー予定している総選挙は、民主化を予想偽装選挙に過ぎない。
 選挙法で、国民に絶対的な人気のあるNLD(国民民主同盟)の党首アウンサン・ス−チ−はじめ主なメンバ−を立候補できなくし、総選挙が軍事独裁政権下での独走選挙にしようとしているからである。
 これを国際社会は激しく批難し、NLDは全会一致で不参加を決めたが、総選挙は強行されるであろう。
 軍事政権側がこれほど強気なのは、国際世論の批判を「内政干渉だ」として、これに耳を貸そうとしない、同じく人権無視の国、独裁国中国が後ろ盾となっているからである。
 世界最大の輸出国中国は、政権独裁ノウハウまで輸出しているのだ。
 村上新八