閣議の決定もないまま、郵便貯金や簡易保険の限度額の引き上げをマスコミに発表した国民新党代表の亀井は、日本郵政に消費税まで免除しようとしている。しかも、これらの一連の施策を一編の省令でやろうとしているのだ。
 これらは、民間金融機関との公平な競争条件を妨げるものであることは言うまでもない。
 亀井は、「これは鳩山総理も了承済みである」と述べたが、鳩山は、そのような電話はもらい、ニ、三質問はしたが、了承したわけではない、と亀井の話と食い違っている。
 要するに、鳩山がはっきり「閣議で皆の意見を聞く必要があるから、それまでは発表するな」と釘を刺さなかったことに食い違いの原因があるようだ。
 亀井の暴走と先走って既定事実化しようとするのは、奴の常套手段だからね、そのくらいの配慮があって当然なのだ。
 これは鳩山の「あいまいさ」と、それを知っている亀井のずる賢さが齎した一件である。
 鳩山の総理としての資質を改めて問われる案件であろう。
 村上新八