民主党は「地域主権」という言葉を多用している。
 これは従来の官僚主導の補助金による官僚の口出し行政を止めて、交付金に替え、その使途は地方自治に任せようという気持の現われであることはよく分かる。
 が、これを「地域主権」という言葉で表現するのは誤りである。
 「主権」とは国のあり方を決める権利であり、日本は「国民主権」国家だから「主権」は国民全体にあるのである。
 地域はあくまで国の一部であるから、地域毎に「主権」を行使できるような感じを与える言い方は間違いであるばかりでなく、国民に誤ったメッセ−ジを与えかねないものである。
 これを云うなら「地域主導」と言う言葉が適切であると思う。
 村上新八