47話。
義理と人情の狭間で悩む青の背中を押したのは、カジキ釣りのときの漁
師黒子。物陰から見守る真赤。ここでは姫ジイ出てこないのな(苦笑)。

赤とはぐれさんの斬り合いは、結局、はぐれさんの刀のなかの奥さんが
旦那と無理心中して終了。そのあと青たちの説教?で赤は更生したわけ
だけど、あの程度で済むなら赤の失踪前に話つけとけ。まあ、リアルタ
イムではちょっぴりジンときたけど。

それから太夫たんが現れてピンクにわざと斬られて、そのエネルギーか
なんかで大将復活。その間に金ちゃんが真赤の家臣というか仲間入り。

48話。
太夫たんと大将が合体するのを待って(お約束)真赤が封印実行。しかし
不純物(太夫たん成分)のせいで封印失敗。これで負傷した真赤が赤を養
子にすると宣言して赤が戦隊復帰。つかなんで養子? 普通に家臣筆頭に
採用、とかでいいだろ。ただ単に赤に当主を名乗らせたかっただけかも
しれんが、またくだらないウケ狙いか?と感じてしまう。

最終話。
真赤がつくったモヂカラディスク(波動カートリッジ弾みたいなもんか)
で大将に挑むが戦隊は敗北。しかし大将は戦隊にとどめを刺さず立ち去
る(お約束)。ここで真赤がディスクをもう1枚作成、さらに姫ジイもデ
ィスクを用意。2枚のディスクとともに戦隊再出動。今度はなぜか攻撃
が通用して大将に勝利。ロボ戦ではいままでの追加パーツが捨てシール
ド代わりになって、最後は初代の合体ロボで勝利。戦隊は一時解散、真
赤は再び隠棲、赤とジイがその留守を預かるってことで終了。

しかしあれですな。お約束とはいえ最終戦では大将がいきなり弱くなっ
てしまいましたな。姫ジイのディスクは二刀流を実現しただけだろうか
ら、戦隊側のパワーアップは、実質、身体の弱った真赤が作成した2枚
目のディスクだけな気がするし。だいたい二刀流っていうなら恐竜のウ
ニョウニョ剣とかバズーカだってあるだろうに。見てて戦隊の勝利に全
然説得力を感じなかった。いや理屈はともかく勢いさえあればいいんだ
けど、それもなあ。

生まれて初めて1年通して戦隊を(ほぼ全話)見てみたわけだけど、なん
つうか、やっぱ所詮はこんなもんか、と。本質的に玩具のCMがメインで
ドラマパートはおまけ。どうにもこうにもそんな製作側の割り切りを感
じる気がする。悪い意味で。それでメインライターのノリが肌に合わな
いとなれば、あとはもう無理にでもキャラ萌えするぐらいしかない。昔
だったら女子部の水着とかパンチラとか露出多目の敵幹部とかもあった
けど、このご時世だし。

シンケン固有の問題かもしれない点としては、なんか全体の構成が相当
ずさんというか、最初と最後だけ考えて途中は適当に流しました、みた
いな印象がかなり強い。いや、それを言ったらたいていの番組がそうな
んだろうけど。それにしても。追加キャラのおじゃるだけでなく、いか
にも意味ありげだったはぐれさんまでもが実はどうでもいいキャラだっ
たり。太夫たんは、まあ封印崩しのアイテムという役割があったか。

第1話を見たときは、本気でスゴイと思ったんだけどな。見かけ倒しと
いうか、まさに竜頭蛇尾。敵のイカ参謀を生き残らせたのは、今後まだ
シンケンで商売するためかもしれないけど… 未練がましいぞ。

あ、ひとつ忘れてた。シンケン自体はナニだったけど、この番組がきっ
かけになってフレッシュプリキュアを見るようになったわけだから、そ
の点は感謝してます。フレプリは、これもいろいろ欠点はあっただろう
けど、本当にすばらしい正統派の古典的なヒーロー番組でした。あれだ
って玩具の販促番組ではあるんだけどな。なんなんだこの落差は。
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AMAUMA