小沢は、三人の元秘書の固い口に守られて、検察も小沢を有罪にする決め手がないため、不起訴にせざるを得なかった感がある。小沢に完全な嫌疑なしということではないようである。
 4億円の出所がきちんとと解明されないままで終わっているからである。
 親の遺産を何十年も、自宅に現金でおいていた、ということは庶民には考え難いことではあるが、現金で持っていたんだと云えば、ば検察も手が出しにくいという手口は、田中、金丸など金権政治の修羅場を見てきた小沢ならではの知恵かも知れない。
 ただ、これで国民の、小沢に対する信頼が回復したわけではない。相変わらずの旧い金権手口の匂いは残ったままである。
 小沢が、仮に野党からの証人喚問に応じたとして、も「知らなかった」という弁明は変らないであろう。
 これからの世論の動向も「小沢辞任」の比率が高いまま推移するであろうし、それは夏の参院選で、民主党にとっての大きなマイナスとなるであろう。
 これを一番良く感じているのは小沢であろうから、世論の動向を見て、小沢が幹事長を辞任するの可能性は高いと思う。
 民主党は、旧い選挙手法の小沢に頼らず、事業仕分けと公務員改革、マニフェスト遂行の財源造り、雇用の創出に邁進することが政権維持の道であることを自覚すべきである。
 村上新八