選挙上手と言われている小沢の一端が分かった。
 それは「政治的態度」を尺度にして、敵か味方かを峻別し、敵には予算をつけない、あるいは予算を大幅に削るという手法なのだ。
 小沢の言う「政治的態度」とは、自党に味方する姿勢かどうかを問う基準だ。
 先に、全国土地改良政治連盟会長の元自民党幹事長の野中広務が、小沢幹事長事務所に陳情に行き、軽くあしらわれたという事実があったが、その政治姿勢が自民党寄りであるとして、予算を前年比40%も削ったという。
 こういうのが小沢の選挙手口の一環なのだ。
 こんなことは、当たり前だという意見もあろうが、農地改良は農民のために有効かどうか、その政策優先順位がどうか、で決めるべきものであるはずで、予算裁量の基準が違うと思う。
 自分に靡くか否かで、人事も決めるのが小沢流であるようだが、政策までがそうだったのである。
 小沢には、このような旧い自民党金権政治のEDP残滓が染み付いているらしい。
 とすれば、今問題になっている胆沢ダムからみの献金問題も真実味を帯びてくるのである。
 こういう政治家は、民主党には馴染まないであろう。
 村上新八