政府は拉致問題で秘密裡に複数ル−トで北朝鮮と接触しており、拉致被害者の生存者の示唆も受けているという。
 小泉政権以来、自公政権時代にも拉致担当相は決められてはいたが、このような接触が行なわれたとは聞いていない。
 去年は国連人権理事会で「北朝鮮の人権問題についての批難決議」が採択されたが、そのときは、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」という従来の主張を繰り返しただけであった。
 しかし、現在は、来ない経済事情が更に困窮の度を高めているために、デノミを強行したり、新札への交換限度額を設けたり、大分慌てており、そのことも影響しているのか、米国に対して譲歩の姿勢を見せるなど、北朝鮮も焦っているから、その意味では、拉致問題で交渉するには好機であると思う。
 拉致問題が好転したとすれば、鳩山政権の大成果である。
 今後の展開に期待したい。
 村上新八