8日閉幕したCOP15では、鳩山は90年比25%のCO2削減という目標を引っさげて、会議の主導権を取ろうと考えた。
 それはこの目標で、匈奴議定書から離脱した米国と中国をはじめ新興国に前向きな姿勢を取らせようと思っていてのであろう。
 これが鳩山のリ−ダ−シップの構想であった。
 この25%目標は、国連総会では好評を博したが、それはCO2削減の会議でもないし、その目標を義務つける会議でもなかったからである。
 しかし、COP15は違う、そんな誘いに拍手でもすれば、それに乗らねばならない。 

 総論賛成、各論反対の姿勢に、EU、日本を除いて、各国は徹していたのだ。
 そのために、日本の25%の削減の花火は単発で終わってしまい、全く議論にもならなかったのだ。
 これは、鳩山作戦の読み違いである。
 村上新八