土曜の朝1時に起きて(「起きる」という時間じゃないけど一応寝
てるから)2時に出発(荷物抱え小走りに出かける姿は殆ど夜逃げ)
東名高速を沼津まで飛ばしたあとは伊豆の狭く真っ暗な山道をひた
すら自動車を走らせる、どうにか無事に天城高原のゴルフ場脇にあ
る登山者用駐車場に着いたのは6時前、まだ辺りは真っ暗で着いた
ときにはどこに登山口があるのか案内看板も読めないくらい、なに
しろ街灯というものがない、駐車場にはすでに3台の先客の自動車
があるけど車内に灯りは無く人の気配もなし、とにかく身支度をし
て登山口を探して辺りをウロウロ、ようやく道端に登山口案内看板
を見つけたことには空が白んできたので山に分け入る、まだ所々に
ぬかるみがあるので雨が降ったのだろうか湿った感じの岩ゴロゴロ
の沢を登山標識を頼りにどんどん登る、天城山は標高が低いし登山
口の駐車場も標高の高い場所にあるので初心者コース扱いでガイド
ブックに載っていたが高尾山ほど登山道が手入れされている訳では
ないみたい、というか酷い放置状態で足場が悪い、駐車場にあった
自動車の先客に出会うかと思ったが万二郎岳の山頂まで誰にも会わ
ずに山頂で朝日を拝んで(いや、別にカシワ手した訳じゃないけど)
朝日に黄金色に浮かび上がる紅葉した万三郎岳を望む、霞みの向こ
うに天城峠が見える、それから山の尾根伝いに万三郎岳に向う馬酔
木の群落を通り抜けて急勾配な斜面を登るが、それほど辛いもので
はない、そして呆気なく万三郎岳山頂に到着するが山頂には標識と
ベンチ以外はなにもない、後は駐車場に戻るだけ、と斜面をくだる
内心、往路にこの路を来なくて良かったと安堵するほど何処までも
続く急峻なくだり坂(坂なんでもんじゃなくて崖と言うべきもの)
そして斜面を抉り取る沢を横断する頼りない路、もう、いつどこで
滑落してもおかしくない荒れ放題、それでもこのころ9時過ぎにな
ると登ってくる登山者とすれ違うようになるので、誰も見かけない
往路の登りよりは安心して復路を進むことができた

駐車場に戻ったのは11時過ぎ、50台くらい駐車できるかなり広
い駐車場は既に満車状態、そこここの自動車では折りしも登山の用
意をして身支度に忙しい人達が見える、それにしてもよくまあこん
なに山に登りにくる人がいるもの、多分その時点で日本中の登山口
はこんな感じの登山者で賑わっているに違いなく、その登山者達も
同じ山に毎回登る訳ではないだろうから、いつも違う面々が集まる
馬鹿じゃないの(←オマエが言うな)

この時間で帰れば行楽帰りの渋滞には巻き込まれずに楽勝と駐車場
を出発、しかし真っ暗な山道は迷い無く来れたのに、燦々たる陽光
に照らし出された秋色鮮やかな帰り道で迷子になる下田らしい場所
に出てきたと思ったら、道はどんどん頼りなく、細くなる、これは
ヤバイと来た道を戻るが、道路の標識も指し示す地名が何処なのか
わからない余所者にとっては意味が無い「何処そこになんキロ」と
書かれてあっても「何処そこ」がどこなのか分らないので、そこに
行けば活路が開けるのか、ドツボに嵌るのか判断できるわけが無い
(そもそも道路地図を持っていない時点で馬鹿ですが、ちなみに、
ガーミンのナビは持っていたけど登山のトレースに使って今は電池
切れ状態、なんか利用法間違ってるけど)

散々あっちこっち下挙句、ようやく天城峠に向う道を見当つけて戻
るが、既に三島で渋滞、沼津ICから東名高速に入ったあとも御殿
場、厚木で渋滞、都心は勿論渋滞と帰ってきたのは夜の7時、暗い
時分に出発したのに帰ってくるのも暗くなってからになるとは思っ
てもみなかったのでした

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のりたま@山登りよりも渋滞で疲れた
     今日は起き上がれそうにない