しまった、『レスキューフォース爆裂MOVIE』を観損ねた。
休日だと思って油断してました。朝から出かけるんだったのに。


第11話「復讐のV/感染車」
今回の脚本は長谷川圭一。サブタイトルはルナメタル色。

○雨の夜道
女性が車にはねられた。

○数日後、鳴海探偵事務所
亜樹子ちゃんは風邪。
「風邪は万病のもと。うがいして薬飲んで早く寝ろ」
わりと親切な翔太郎。もっとも、後では外に放置してますが。
くしゃみを浴びせられた翔太郎が文句を言うと、
「うつるわけないでしょ。バカは風邪ひかないんだから」
「おい、いいか。よく聞け。人をバカって言う奴がなぁ、バカなんだぞ」
「興味深い! どうしてバカは風邪をひかないのか。検索しなきゃ」
フィリップが引っ込んだところで、電話が鳴った。
警察が相手にしてくれない事件を専門に扱う探偵事務所という話になっている
らしい。
「命を狙われてるんだよ! 頼む、助けてくれ!」

○夜道
到着した翔太郎にすがりつく男。直後、車が迫ってきた。
転がって避けた翔太郎が目を上げると、車は男を通り抜けた?
男は蛍光を発して苦しみだし、倒れた。
ゆっくりと走り去る車。

○風都警察署
真倉にののしられて、うんざりしている翔太郎。被害者に車に轢かれた跡はな
かったという。
刃野はカツ丼を口実に真倉を追い払い、検死報告書を見せる。
被害者の青木の死因は、ウイルス感染。

ロビーで待っていた亜樹子。依頼人が死んだのならこの件からは手を引くしか
ないと言うと、翔太郎は黙って引き下がれないと言う。
「それに・・・あの車は泣いていたんだ」

○ガレージ
「なぜバカは風邪をひかないのか。これは予想以上に手ごわい難問だ」

○売人の根津を呼び出した霧彦。旧姓の須藤で呼ばれてます。
根津が売ったバイラス(Virus=ウイルス)のガイアメモリが無駄になったと
聞いて、お仕置きに来たのだ。
アクシデントだと叫ぶ根津。メモリには特殊なことが起きていると訴える。

○ウォッチャマンに会いに来た翔太郎と亜樹子。
「今回はやばいよ。マジでやばいから」
「危険とは常に隣り合わせ。それが、探偵の宿命さ」
取り出した万札は亜樹子に奪われた。もめてる二人に背を向けて情報を語る
ウォッチャマン。
殺された青木は、風都でも有名なストリートギャングの一人だった。リーダー
の黒須は父親が財界の大物と裏でつながりがあり、武器を横流ししているとい
う噂も。

○ダーツ場
さっそく黒須に話を聞きに来た翔太郎と、付いてきた亜樹子。手下は赤田と白
井って、安直な名前のつけかた。黒須はかつてグリーンだったんですが:-)
「もしかして、あの雨の日――」
言いかけた白井を殴り飛ばす黒須。何も知らないと言い張り、拳銃を向ける。
翔太郎を引っ張って逃げ出す亜樹子。

外で言い合いをしていた翔太郎と亜樹子、赤田と白井が出てきたので隠れる。
翔太郎は車を確認してこいと命じられたらしい二人を追うことにし、亜樹子に
は黒須の見張りを命じる。

○駐車場
車を盗もうという赤田と白井に、待っていた車が襲いかかる。赤田に迫る車に、
緑に光る姿を見る翔太郎。
車は赤田を突き抜けて殺し、Uターンして白井に向かう。
「やはりドーパントか。フィリップ!」
『やあ翔太郎。やっと謎が解明したよ。バカが風邪をひかないのは、いろいろ
思い悩まない結果ストレスがたまらず、風邪に対する免疫力がアップするから
なんだ。いろいろ調べた結果、これがいちばん説得力がある』
追ってくる車の上に飛び乗って逃れる翔太郎。
『でもね、ここでまた新たな謎が。バカはなぜ高いところが好きなのか』
「落ちるーっ!」
『え。君もしかして今、高いところに』
車内をのぞきこんだ翔太郎、運転席の男と目が合う。振り落とされると、バッ
トショットを放って撮影。
ようやく変身。白井に迫る車を止める。
そこにナスカが乱入、格闘が始まる。
「あのドーパントは私にとって貴重なサンプルだ。邪魔しないでもらおう」

外に逃げた白井だが、飛び降りてきた車に突き抜けられて死んだ。

ジョーカーエクストリームは空中で捕まって不発。
下を見ると、例の車が走り去るところ。
「ガイアメモリの想定外の特性。これは間違いなく、私にとってのチャンスだ」
笑って立ち去るナスカ。

○ガレージ部屋
撮影した写真から、運転していたのは山村康平18歳と特定。一週間前、姉が轢
き逃げ事故にあっている。
康平は現場から逃げ去る黒い外車と彼らの顔を覚えていたが、警察は証拠不十
分で逮捕できなかった。
姉は今も意識不明。

○康平を見つけて近づく翔太郎。
「復讐なんてもうよせ。君の姉さんだって、そんなこと望んじゃいない」
だが、目の前で姉を轢き、「しょうがねえ」で済ませて笑って走り去った黒須
たちを、康平は絶対に許せないと言う。
駆け出した康平は、ちょうどバスから降りてきた男・湯島に助けを求め、翔太
郎が湯島ともみ合っている間にバスに乗って逃げた。

湯島は貧乏画家で、山村幸(さち)の婚約者だった。
両親を小さいころに亡くした康平にとって、幸はたった一人の肉親。憎むのは
当然だと言う。

湯島が去ると、ずっと黒須を見張って追跡していた亜樹子から連絡。
「なんかすっごいヤバい感じなの」

○廃工場
来るなら来い!とわめく黒須。マシンガンを抱えて、返り討ちにする気満々。
そこに突っ込んでくる車。乱射する黒須。
静かになったと思ったら、再び動き出す車。

○急行する翔太郎。
『ひとつ、訊いていいかな。黒須って男は、僕らが救う価値はあるの?』
むしろ復讐させてあげてもいいと考えるのが自然じゃないかと言うフィリップ
に、クズでもこの街の人間を殺させるわけにはいかないと答える翔太郎。
「それに、復讐なんかで康平の悲しみは消えやしない」
『ハーフボイルド。とても不合理だけど、君らしい答えだ』
変身。

○突っ立っていた女の方が悪いなどと弁明している黒須。
轢かれる直前、ハードボイルダーが邪魔をする。
「いちばん大切な人を奪われた、その気持ちは俺にもわかる。だからこそ・・・
やらせるわけにはいかねえんだ!」
サイクロンメタルになって、ハードボイルダーで体当たり、車を転がす。が、
康平の目が光ると、緑色に光る巨体が車を立て直し、再び走り出す。
外に出た車をリボルギャリーが牽制。ハードボイルダーをハードタービュラー
に換装。
だが、車は緑の光に包まれ、このまま突っ込めばウイルスに感染させられる。
「翔太郎、君なら大丈夫」「なぜそう言い切れる」
「バカは風邪をひかない」「ああなるほど――おいっ!」
ノリツッコミが亜樹子ちゃんからうつったか:-)
空中へ逃れたダブルはヒートメタルへ。メタルブランディングで車は炎に包ま
れ、康平は外に転がった。
「ドーパントを形成するのがウイルスなら熱に弱い。その可能性に賭けてみた」
「それでヒートか。さすが、相棒」
ざまあみろと出てきた黒須は、“しんどいわ!”スリッパにはたかれた。
だが、ガイアメモリが排出されていない。
「ドーパントの正体は山村康平じゃない」
そのとき背後で奇声。逆さになってこちらを見ているドーパント・・・

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★☆★ この世に正義がある限り、悪もなくなることはない:-) ★☆★

  小路 真木子(SHOJI Makiko)   shoji@kyoto-econ.ac.jp