これから後半に入る「事業仕分け」作業だが、テレビの生中継で、前半の5日間を見ていて印象は、お奉行様とお白州に座らされた罪人さながらである。
 事業仕分け人側は、尋問、詰問、問責調の口調、姿勢で居丈高の感があり、質問に答える官僚は、縮こまって、しどろもどろになる場面もしばしばある。
 そうなると、仕掛け人側は、テレビ映りで、気合の入っているところを見せたいという気持も手伝って、ますます意気軒昂になるという具合である。
 官僚は、天下り予算分捕りのためのに創作した事業という意識を持っているから、その後ろめたさで、質問には、たじたじになるということなのであろう。情けない限りである。
 これが、ベストセラ−になった「ジヤパン アズ ナンバ−ワン」アメリカのハ−ワ−ド大のボ−ゲル教授の本で絶賛された日本官僚の本当の姿なのである。
 村上新八