沖縄で、県内基地移転反対の大規模な県民大会が開かれた。
 普天間基地の移転は当然だが、県内移転も反対というのだから、県外へ出て行ってもらいたい、ということである。これは昔からの沖縄の悲願であろう。
 敗戦後60年以上経っているのに、軍事的には、未だに占領下と変らない沖縄の苦しみは、よく分かる。
 沖縄とは比較にならない程度だろうが、筆者も厚木基地へのジェット戦闘機空路の真下に住んでいるからである。
 日本の安全保障のために必要な米軍基地だ、と言われてもにわかに首肯し難い。
 核の傘に守られているということも、米軍が日本を守っていることも、実感がないからである。
 核爆弾は、テロ以外は使えない、使わない飾り物の兵器なのだから、そんなものにびくびくする必要はない。
 米軍が東アジアに睨みを利かすなら、小沢が言うように、第7艦隊だけで十分、北朝鮮の核を抑え込むためなら、日中韓で東アジア平和維持同盟でも作ったほうが有効であると思う。
 沖縄の民意に応えてあげられる、先の明るい戦略を考えるべきである。
 村上新八