自民党総裁に谷垣氏が当選した。議員票地方票合わせて300票、2位に倍の差をつけての60%の得票だから、立派な勝利といえる。
 しかし、谷垣氏は、自由穏健派で、「全員野球」を標榜して、世代交代には全面的に賛成しているわけでもなく、派閥も否定せず、「アジア重視」は民主党と同じ、谷垣が前回の総裁選から唱えといる「きずな」にいたっては
鳩山の「友愛」と、どこが違うのか説明も難しい。ということで、民主党との対立軸がはっきりしないままである。
 60年余の与党ボケが残っているのであろうが、少子化が進み、経済力にも翳りが出ている日本が世界のなかで、どう生き残っていくのか、という世界的観点からの日本の政治の在り方という面から自民党政策の独自性を模索すべきではないか。
 野党だから、バタバタさせられることも少なくなったから、じっくり考える時間はあるはずである。
 村上新八