政権交代後初めて訪米した鳩山は、オバマ会談の前に胡錦濤主席と会談、「東アジア共同体構想」から「東シナ海のガス田問題まで、話題に乗せた。
 胡錦濤は、「東アジア共同体」については、「両国民の理解が必要」と、日本にリ−ダ−シップを取られることをを警戒する素振りであった。
 また、「東シナ海のガス田」問題では「微妙な問題なので」と逃げられた。
 まずは、そんなものであろう。
 ここで、「東シナ海を友愛の海にしましょうよ」と述べたが、「友愛」のうまい使い道の一つを示したことになる。
 はじめに胡錦濤と会談して、鳩山のアジア重視の姿勢を示したことの意味は小さくない。
 新聞報道では、米の思惑を気にしている書きぶりだか、「日本独自の外交姿勢」を示したのであって、これが対等外交というものだ。
 「対等」とは、アメリカに対して対等に、というだけりものではないのだ。
 鳩山外交の滑り出しとしては評価したい。
 村上新八