ポスト麻生の自民党総裁は、党の建て直しを図る重要な責務を担うとになるが、その重要性意識が見えてこない。
 谷垣、河野、西村の三人が立候補しているが、どう党を建て直すのか不明確である。 

 谷垣は、この前の立候補のとき以来の「けじめ」を謳い、自民党がやるべきことは沢山ある。柔らかな保守主義でゆく、と言うが、よく分からない。
 河野は、派閥のボスに大分痛めつけられたらしく、「自民党の政治は古い。これを一から立て直すべきだ、それは若返りすることしかない」というが、若返りして何をするのか、はっきりしない。
 西村は、派閥のボスにも礼を尽くし、若返りと重鎮とのバランスを考えているようだが、これもいまひとつ何をしたいのかはっきりしない。
 自民党議員には谷垣が評価が高いようだが、これは経歴の差や当たり障りのない人柄によるものであろう。
 しかし、今回は、票の3/5を持つ地方票がどうなるかで決まるから、谷垣が優勢を保ったままでゆくのか不明である。
 村上新八