11月に訪日を予定しているオバマ大統領は廣島を訪問する予定だと聞いていたが、「核なき世界」を標榜するオバマには当然のプランであるとおもう。
 ところが、これに反対する議論が出ているという。心のなかでは、廣島、長崎への原爆投下が、重大な国際法違反であり、人道に反する行為であると、感じながら、あの原爆投下は、戦争を終わらせ、犠牲者を少なくする効果があったから、正等だとこじつけを言う輩である。
 百歩を譲って彼等のこじつけを認めるとしても、「将来は、二度と使わないようにしよう」という意思とは関係のないことである。
 原爆の被害の実態を目で見て、実感することは、「核なき世界」の実現を理想として追い求めようとする米国大統領にとっては、必要不可欠のことではないか。
 「臭いものには蓋」「見ぬもの清し」みたいな姑息な議論は止めるべきである。
 村上新八