国会議員選挙の際に、その間に選任された最高裁判事の「国民審査」が行なわれる。 

 選任された判事の一覧表の名前の上に、反対の場合は×をつける。何もつけない場合は賛成、ということになる。
 実際は、分からないから、何もつけないまま投票箱に入れる。これは全員について賛成ということになる。が、実際は棄権したつもりで何も書かない人がほとんどであろう。それでも賛成になる。
 いままで、これで罷免された判事は一人もいないし、×が一番多いのは、いつも、名が通っている最高裁所長なのだ。
 全体的に見ると、×の率は全体の10%前後と決まっている。こういう人は全員に×をつけた人なのだ。
 こんな制度は、形骸化どころか初めから、結果が分かっているバカげたムタ゛な制度なのである。
 やめて他の方法を考えたほうがよい。
 村上新八