新聞には「民主党300議席を超すか」などの活字が躍っている。もし、そうなれば、05年に自民党が圧勝した、小泉手品的「郵政民営化選挙」に匹敵する民主党の圧勝となる。
 小泉が自民党総裁になるときの公約は、「自民党をぶっ壊す」であったけれど、経世会系派が萎んで、森派が水ぶくれしただけであつた。が、今度の総選挙で、小泉政権の負の遺産のお陰で、小泉の最初の公約通り、自民党は100議席前後になり、自民党はぶっ壊れることになる。
 しかし、民主党が注意しなければにらないことが三つつある
 第一は、これで大丈夫、政権交代は間違いない、と思わないことだ。自民党は必死の反撃してくるからだ。「木から落ちて只の人」にはなりたくないからだ。
 第二は、圧勝しても有頂天にならないことだ。貧乏人が宝籤に当たったようなことにはならないように注意すべきだ。本番がいよいよ始まるからだ。
 第三は、いち早く財源を掘り起こしてマニフェストの優先順位に従った政策の実行だ。それで、まず、民主党の施政力を国民に示すことである。
 村上新八