知事には二種類ある。
 一つは、中央官庁や地方自治体などでの役人経験者出身であり、いま一つは、田中前長野県知事や橋下大阪府知事、東国原宮崎県知事のような役人経験のない者である。
 前者は役人のやり方に飼いならされているから、中央官庁にがんじがらめに締め付けられても、これで仕様がないのだ、と思っている。
 しかし、後者はこれでは3割自治ではないか、国政を変えないとどう仕様もないと思い始める。
 そこで、国政で一発あばれたくなる。
 その気持は分かるが、知事を少しやったくらいで、国政ができるものではない。
 国政には、地方自治だけでなく、国際問題、外交、国連問題、グロ-バル化対応問題、軍事問題、国連問題などの対応があるのだ。
 自治問題だけで、頭に来て、国政に打って出ようなどとは、飛び上がり者の無智のあほ知恵と言わざるを得ない。
 古賀は、こんなことになるとは思いもせずに、苦し紛れに、衆院議員としてのただの一票になって欲しい、と言いに行ったのであろうが。
 村上新八