北朝鮮のここ一連の挑発行動に対して、国連安保理はやっと厳しい制裁を含む決議を出す動きになってきたことは、当然過ぎることだが、よいことである。
 しかし、その制裁の内容については、日米韓と特に中国との間の調整が難しいようである。
 中国は、北朝鮮は、強く出ると、何を仕出かすか分からない国だから、と言う理由で腰を引いてしまっている。
 厳しい制裁よりも、「交渉に引き戻すようにすべきだ」というへっぴり腰なのだ。
 しかし、「6者協議はもう忘れた」との豪語している北朝鮮だから、引き戻すのも容易ではないし、引き戻しすことが出来たとしても、今までよりより一層ゴネ場にするつもりでやってくるであろう。
 そりでは時間のムダになるだけである。
 北朝鮮の生命線を握っている中国なのだから、もっと有効に忠告が出来そうなものである。
 たとえば、「失礼ながら北朝鮮に食指をのばそうと考える物好きな国はないよ。そんなバカなことをしているよりも、核放棄をし、拉致問題を完全に解決して、日本から1兆円の経済援助をもらって国造りをするほうが、はるかに利口だし、体制も安定するんだよ」くらいのことを言ってやるべである。
 村上新八