真木子です。

自分の顔にすげ替えたライダー人形を飾って、嬉しいか?? 私はひくぞ。
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第19話「終わる旅」

○牛鬼に赤布を振るディケイド龍騎。
でも全然避けられずに突き飛ばされてる。ストライクベントの炎も平気で突き
抜けてくる牛鬼。
近くでは、罵り合うザンキとイブキを弟子たちが必死でおさえている。龍騎を
投げ飛ばした牛鬼はそちらのほうへ。
「みなさーん!逃げてくださーい!」
アスムが割り込むが、牛鬼に迫られてピンチ。それを見たトドロキとアキラが
集団から離れ、轟鬼と天鬼に変身! でも、天鬼は威吹鬼と区別がつかないぞ。
朱鬼みたいにせめて腰布をつけてあげてほしい。
牛鬼に向かっていく2人だが、歯が立たない。そこにディケイド、「闘牛士で
だめなら金太郎だ」『フォームライド、デンオウ・アックス!』
牛と取っ組み合う金太郎。
『アタックライド、ツッパリ』カードが用意されるような技なのか(^^;
猛烈な突っ張りで足止めしたかに見えたが、やっぱり力負け。だがその隙に轟
鬼と天鬼がふたたび攻撃。疾風一閃と雷電激震の同時攻撃で牛を追い払った。
アスムに駆け寄る轟鬼と天鬼。
それを眺める、ものすごーく風景から浮いているディケイド。「新たな時代の
幕開けってやつか」

○ぐったりとしているヒビキをユウスケと夏海が発見。
危険な目にあわせたくないと言うヒビキに、「その時はその時」と肩を貸すユ
ウスケ。

○アスムのところに集まるトドロキとアキラ。
「こうなったら、僕たちでやるしか」
牛鬼を倒すと言い出すアスム。さすがに怯む2人に、やる気さえあれば不可能
はない、動けばなにかが始まると、海東の教えを繰り返す。
「私たちの世代なら、流派でいがみ合うこともありませんし」と説明的なセリ
フで合意。
だが、アスムが鬼を引き継ぐにはヒビキの許しがいる。
「僕が、ヒビキって人に頼んであげようか?」いきなり口をはさむ海東。

○夜。
焚火の前で、ヒビキが夏海とユウスケに語る。
「俺たちは、魔化魍を倒すために、鬼になる道を選んだ。鬼として戦うからに
は、正しい心で、鬼の力を制御しなければならない。だが、己を鍛え続け、相
手を倒そうとする気持ちが強くなりすぎると、鬼に心を奪われてしまう」
次に牛鬼になったときには、もう戻れないだろうと言う。
そうなんだー、と軽い調子で割り込んだ海東、アスムが正式に鬼を受け継ぎた
いと言っていることを告げる。
「・・・少年には、俺と同じ道を歩んでほしくない」
「そっかー。残念だな。若い世代で音撃道をひとつにするって、燃えてたのに」
「少年が?」
近づく海東をすかさず止めるヒビキ。巻物が狙いだと聞いて怒るユウスケを制
し、海東に変身音叉を差し出す。
「僕はそんなのいらないよ」
「少年に渡してくれ。確かに、あいつの優しさがあれば、鬼になっても心を奪
われないかもしれない」
あとはアスム自身が選ぶこと。正しい心で鬼を制御できるなら、鬼になればい
い。できなければ、あきらめる。
「少年が鬼になるなら、伝えてくれ。俺は、あいつにとどめを刺してほしい。
それが、俺の魂を受け継ぐということだ」

○篝火に照らされた岩山。
牛鬼だけでは物足りないと言うキバーラの前に、王蛇出現。
「祭の場所は、ここか」声は例によって本人。
「ウフフ、魔化魍復活の儀式の始まりよ♪」
「ふん。イライラするんだよ」
金棒でキバーラをぶってから、岩山をたたき始める。

○道場。
トドロキとアキラが並んで座り、それぞれの師匠を前に、力を合わせるべきだ
と告げる。
勝手に割り込んだ士は、師匠たちのほうを叱責。
「音撃道とやらのことを真剣に考えているのは、誰だ?おまえたちは師匠なん
だろ。弟子たちの未来、音撃道の未来。おまえたちが決めてやれ」

○で、なんですかこの結納でも始めそうな場は。
免許皆伝の証として音笛・音弦を差し出し、師匠の座を明け渡すイブキとザン
キ。
「俺たちの魂を、受け継いでくれ」

そんなやりとりを、外でひとり聞いているアスム。

○ヒビキのキャンプ。
朝、起き出してきた夏海が火をつつくと、突然、周囲は炎に包まれた瓦礫の世
界に。
「このままディケイドが旅を続ければ、取り返しのつかないことになる」
それが何かは説明せず、夏海に止めろと言う鳴滝。
「ディケイドを止められるのは、君だけだ」

気がつくと、元の河原。
海東がアスムを連れてきた。
「一晩考えたんだけどさぁ。やっぱり、直接会って話した方がいいと思ってね」
ヒビキが少年を見つめる間に、巻物をゲット。最初から宝だけが狙いだったと、
士が出てきて解説。
「そんなことありません!この人は、僕に優しくしてくれました」
「めんどくさい奴だな。士の言うとおりさ。僕は最初っから、お宝のために君
に近づいた」
「こいつはただの泥棒だ」
「そうさ!だけど少年くん、こいつはもっと最悪だよ!」
いきなり銃撃を浴びたヒビキ、説明的なセリフを吐きながら牛鬼に変化。
「これが、僕の最後の教えさ」さっさと立ち去る海東。
「ヒビキの体は、この牛鬼がもらった」完全に別人格なのね。
士はディケイドに変身。筆文字は“通”?

○3つの巻物を開いて並べる海東。
「音撃道のお宝って・・・そういうことか」

○やっぱり押されぎみのディケイド。
再びアスムに向かっていこうとする牛鬼を、海東の銃撃が止める。
「せっかく奪ったお宝を、見てみたくなってね」
ディケイドが反撃する間に、海東はアスムにヒビキの言葉を伝える。
「そんなの、できるわけないじゃないですか!」
「・・・それでいいんじゃない?」
「え?」
「その優しさがあれば、鬼に心を奪われることもないってさ。受け継ぐのは、
鬼の力だけじゃない。ヒビキって人の、魂を受け継ぐことなんだ」
戦いながらもしっかり聞いていたらしいディケイド、「海東、俺のセリフ奪っ
たな!」
「言っておくけど、僕は君よりもずっと前から、通りすがりの仮面ライダーだ!
覚えておけ」
『カメンライド、ディエンド!』筆文字は“盗”(^^;
「あとは君が選ぶんだ。鬼になるか、ならないか」
「・・・僕は、鬼になります!」
音叉を受け取り、変身。背が伸びる・・・
ディケイドとディエンドも助太刀。『『アタックライド、ブラスト!』』
「やるんだ、アスム。このままじゃ、ヒビキの魂まで失われるぞ」
響鬼は叫び声をあげ、音撃棒をふるって攻撃。火炎鼓を貼り付け、「猛火怒涛
の型!」
叩き続けていると、ヒビキがアスムに音角を手渡すイメージ。小さくうなずき
合う。
そして、牛鬼は散った。
と思ったら、バケガニ出現。
その背に乗った鳴滝、「おのれディケイド!このバケガニで始末してくれる!」
叫んで、自分は消える。
アキラとトドロキも駆けつけ、変身して参戦。
「音撃道のお宝ね、簡単ななぞなぞだよ」
巻物を投げて撃ち砕くディエンド。舞い落ちた破片がきれいに並んで、“音撃
道”の文字を作る。
3つの流派がひとつになること、それが真の音撃道。
そうか、と響鬼が納得したところで、ディケイドの持つカードが復活。
『ファイナルフォームライド、ヒヒヒヒビキ』
響鬼がアカネタカになって飛んでいく。カニに体当たりして持ち上げる力持ち。
『ファイナルアタックライド、ヒヒヒヒビキ』
ディスク型に戻ったアカネタカが、火炎鼓に変化。カニに貼り付き、ディケイ
ドが音撃棒で叩く。
他のライダーたちも加勢。ディエンドは遠距離から音撃鼓?
顔出し変身のザンキとイブキも加わり、大合奏。イブキはトロンボーンか。
ついに魔化魍を倒した。

○夕暮れ。
海東を呼び止めるアスムたち。少し離れて士御一行も見ている。
「僕たちが鬼を受け継ぐことができたのは、あなたのおかげです。ありがとう
ございました」
「・・・よしたまえ。気持ち悪い。僕はやりたいようにやるだけ。少年君、僕
のお宝、いつかはきちんと見せてもらうからな」
「はい!」

○光写真館。
士の写真は、アスムを見守るヒビキ。
「この世界は、あいつに任せておけば大丈夫だろう。だが、俺の世界は・・・」
《士くんが世界を破壊するなんて、きっとなにかの間違いです》
キバーラちゃんは明るく、「さあ、次の世界へ出発よ」
「もう9つの世界をすべて回ったぞ。カードも全部元に戻ったしな」
世界は救われた、と単純に喜ぶユウスケ。
みんなで記念写真を撮ることになり、栄次郎が背景ロールをいじると、おりて
きたのは、炎にのまれようとする母子の絵。ユウスケとキバーラは初めて見る
が、夏海と士はもちろん知っている、第1話の光景。
「私の、世界」
「いよいよ、元の世界に戻る時が来たようだな」


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★☆★ この世に正義がある限り、悪もなくなることはない:-) ★☆★

  小路 真木子(SHOJI Makiko)   shoji@kyoto-econ.ac.jp