真木子です。

三木たかしの訃報に、「一覧を見ると、全部歌える曲なんですよねえ」みたい
なコメントをしている人がいて、「そうか、メタルダーも歌うのか、おっちゃ
ん」とかつぶやいたり。


第17話「おばあちゃん味の道」

○光写真館。
マユがZECTの弟切ソウ隊長をお兄ちゃんと呼んでいたという話に、よかっ
たと喜ぶユウスケたち。
だが士は、「生きていても、あいつのはずはないんだがな・・・」

○ZECT本部。
クロックダウンシステムが完成間近。

○閉店後の天堂屋。
マユの報告に、おばあちゃんの反応は「そうかい」とあっさり。
「あの子が生きていたとして、それでもここに帰ってこないとしたら、その理
由はただひとつ。戻ってこられないわけがあるのさ」

○夏海と歩くマユ。
兄を捜そうにも、ZECTの連絡先すら判らない。
2人が通り過ぎるのを見て、ベンチでぼやいていた男がサブストワームに変化。
気付いて逃げだす2人。

○逃げてきた2人に、柱の陰から話しかける海東。
「気がついたことが2つあってね。まず、その子はなぜかワームに狙われてい
る」
言ってるそばから、サナギマン出現。お宝以外に興味のない海東は傍観。
「それと、もうひとつ気がついたのが――」
赤い影が走り、サナギマンとサブストワームを吹っ飛ばす。
「やっぱりね。なぜかその子を、カブトが護っている」
ディエンドに変身。カブトのスピードを見て、気に入った様子。
「どうせ頂戴するなら、性能がいいほうがいい」でも、解除できなくて困って
る欠陥品でっせ?
バーストで撃ちまくると、一瞬カブトの動きが止まったが、また走りだす。
『カメンライド、イクサ!サイガ!』
「その命、神に返しなさい」「It's showtime!」声はオリジナルの使い回しか。
カブトの動きをスキャンするイクサ、「待ちなさい」イクサカリバー連射。
サイガもホバリングして空中から連射。「Let's enjoy! Here, come on!」
鳴滝が引っ張ってくるライダーはオリジナルそのままの性格ですが、ディエン
ドが呼び出すライダーは命令されるままという感じなので、しゃべるとかえっ
て変な感じ。
通常スピードに落ちたカブト、2ライダーと格闘。

○逃げるマユと夏海の前に、フィロキセラワーム出現。
追い詰められたマユの姿が揺らいだ。ちょうど到着した士が、爆炎から夏海を
かばう。
煙が晴れると、マユの姿はシシーラワームに変わっていた。パニックを起こし
た本人、悲鳴をあげ、クロックアップして走り去る。
茫然とする士たち。

○ふたたびクロックアップしたカブトに、苦戦するディエンド。
「クロックアップが、これほどのものとは」
結局逃げられた。

○へたり込むマユ。
ソウが現れ、一緒に来いと笑いかける。「俺ならおまえを受け容れてやれる。
俺も――」
フィロキセラワームだった。
ソウの姿に戻り、手を差し伸べる。

○天堂屋を訪れた夏海と士。
マユのことを言い出しかねる夏海だが、士はおばあちゃんの態度を見て、
「知ってたんだな」
「それがどうかしたかい」
「ワームだと判った以上、俺はあの子を倒す。それがこの世界のルールなんだ
ろ?」
「ワームだろうがなんだろうが関係ない。あの子はあたしの孫だよ」
「・・・」
「うちのおでんと同じさ。あの子の体には隅々まで、うちのつゆの味がしみ込
んでるんだよ!」

○ZECT本部に来たマユ。
ソウが指を鳴らすと、隊員たちがマユをつかまえた。驚いて抗議するアラタに、
カブト捕獲作戦のためだと告げる。
「そんな作戦、中止してください。カブトは俺たちを何度も助けてくれた。あ
なただって分かってるはずだ!」
掴みかかろうとしたアラタ、袋叩きに。
その間に連行されていくマユ。
「餌は手に入った」

○カブト捕獲作戦が実行されるという臨時ニュース。
喜ぶ一般大衆。
天堂屋では、お祖母ちゃんの手が止まる。

○ZECT本部。
ニュースを聞きながら笑うソウ。隊員たちは忙しそう。
マユは鎖でつながれている。

○光写真館。
やはりニュースを見て驚いていると、誰かがドアにぶつかって倒れこんだ。
ぼろぼろになったアラタだ。
「ディケイドは、弟切さんを止めてくれ。あいつは普通じゃない。カブトを捕
まえるために、女の子まで利用して」士がディケイドなのは認識してたのか。
クロックアップ能力を失わせるシステムを用意していると聞いた士、
「そういうことか。カブトの動きが止まる。そして、おまえたちライダーの動
きも」
そこまで考えていなかったらしいアラタが驚く。
「奴はどこにいる」

○ZECT本部、準備完了。
鉄扉になにかが繰り返しぶつかる音。アラームが鳴りだす。
「システム作動させろ!」これまた古めかしい装置だ(^^;
鉄塔から、クロックダウン電波(?)が発信される。
扉が外れ、飛び込んでくるカブト。室内を駆け抜ける途中で、呻いてクロック
ダウン。ふらつくカブトを、隊員たちが捕まえる。
俺の勝ちだ!と笑うソウ。隊員の半数がサナギマンに変化。驚く他の隊員たち
を殴り倒す。
「すべてのライダーのクロックアップは無力化された。クロックアップできな
いおまえなど、我々の敵ではない」
蹴り倒されて、変身が解けるカブト。
「お兄ちゃん!どうして?」
ワーム兄ちゃんのソウが、カブト兄ちゃんのソウジ(だよね?)を踏みつける。
「この世に2人の俺はいらない」
「消えるのはおまえのほうだ」士登場。
片手をあげ指を立て、
「おばあちゃんが言っていた。つゆの味は、目で見ただけでは分からない、っ
てな。見かけに騙されるな!」
マユが見た光景は、ソウジが自分に擬態したワームを倒そうとしていたのだ。
やっと起き上ったソウジ、「その戦いの後、俺はクロックアップの世界から戻
れなくなった。マユ・・・おまえは戻れる、お祖母ちゃんのところへ」
ソウは、「こいつはワームだぞ。今さら帰る場所などない」
「違うな。この世に1か所だけ、たとえ世界のすべてを敵に回しても、家族の
帰りを待ってる場所がある。そして、この世に1人だけ、たとえ世界のすべて
を敵に回しても、家族のために戦う男がいる」
「くだらん!身を寄せ合うのは弱い者同士だ!」
「この男は、誰にも声が届かない世界で、孤独に耐えながら、みんなを護って
きた、誰よりも強い男だ。同じ顔をしているが、おまえはこの男の足元にも及
ばない…虫けらだ!」
ソウは、この世界は俺のものだと高笑いして、フィロキセラワームに。
「どうかな。俺はすべてを破壊する」
「きさま、いったい何者だ!」
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」
襲いかかるサナギマンたちと、変身せずに格闘。

マユの手枷を外すソウジ。なんで護ってくれるのと言われ、
「おまえは俺の妹だ。そして俺は?」
「・・・お兄ちゃん」
にっこり笑うソウジ。「大切な真実はそれだけだ。これからも、おまえを護る」
マユにも笑みが。
マユを逃がしたところで、士が声をかけ、ダブル変身。すぐにキャストオフ。
2人でサナギマンたちを片付ける。
フィロキセラはクロックアップしてライダーたちを吹っ飛ばすが、
「残念だったな。どんなに速く動いても、おまえの攻撃パターンは見切った!」
『アタックライド、イリュージョン』
分身したディケイドが、行く先々で待ち構える。
壁をぶち破って飛んでいくフィロキセラ。
カブトのカードが復活。『ファイナルフォームライド、カカカカブト!』
ちょっとくすぐったいぞとカブトを巨大カブトゼクターに変形。コンクリート
を削って進む巨大ゼクターにくっついて、ディケイドも外へ。

「システムを破壊すれば、あんたはまた永遠の孤独に戻ることになる。いいの
か?」変身解除しててもダメなんですか?
カブトは指を上げる。「いつでも帰れる場所がある。だから俺は、離れていら
れるんだ」
ワームは相変わらず、「この世界は俺が支配するのだ!」
「この一家がいる限り、それは不可能だ」『ファイナルアタックライド、カカ
カカブト!』
カブトはゼクター形態でワームごと鉄塔に体当たり。着地して『1、2、3、
ライダーキック』
落下してきたフィロキセラに、ディケイドと挟み撃ちキック!
ワームは爆発し、鉄塔は倒れた。

変身を解いた2人。
「なにか、ばあちゃんに伝えることは?」
「・・・ないな。おばあちゃんは全部わかってる」
「そうだな」
マユが駆けてきた。
微笑んでうなずき、消えていくソウジ。
マユも笑みを浮かべながら、すすり泣く。

○天堂屋。
士と夏海に付き添われ、マユが帰ってきた。
おばあちゃんは、「お帰り」の一言だけ。そして、おでんを出してにっこりと
うなずく。食べ始めるマユ。
「お兄ちゃんも、いつか帰ってこれるかな」
「ソウジは・・・いつだってここにいるよ。私たちが変わらない限りね」
士は黙ってパチリ。

○光写真館。
おばあちゃんとマユ、そしてそれを見守るようにカブトが写った写真。栄次郎
に褒められ、士も満足そう。
そのそばで、お宝が手に入らなかったとむくれている海東に、士が投げ渡した
小瓶は――
「大航海時代、かのバスコ・ダ・ガマが命懸けで探し求め、金と同じ値段で取
り引きされたという、伝説のスパイスだ!」
それって胡椒・・・という視聴者を代弁した夏海ちゃんのツッコミは耳に入ら
なかったか、喜んで帰っていく海東。
そこに、喧嘩しながら飛んでくる2匹のキバーラちゃん。
「どっちが本物ですか?!」
「どっちでもいい。真実は、それだけだ」指さしポーズ、よほど気に入ったな。
また栄次郎が鎖に触れて、次の絵が。
墨絵風の背景に、猛士マークの大太鼓・・・

○森の中に立つ鳴滝。
「残る世界はあと1つになってしまった。だがディケイド」笑いながら近づい
たキバーラを、音角でコツン。「そこがおまえの死に場所となる」
音角を額にあてると、光が鳴滝を包み・・・

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★☆★ この世に正義がある限り、悪もなくなることはない:-) ★☆★

  小路 真木子(SHOJI Makiko)   shoji@kyoto-econ.ac.jp