2016年のオリンピック開催候補地の視察にIOC評価委員会の一行が来日している。
 彼等は、一国の元首などにしか使わない赤坂迎賓館での異例の晩餐会などで、大もてなしを受けている。
 評価委員会ご一行様の接待予算は、都合3億は超えるというから、並みのカネではないのだ。
 石原東京都知事も、良い印象を持ってくれたはず、とご満悦である。
 2012年のオリンピックには、大阪が立候補し、同じく視察を受けたが、そのときの委員たちは、手放しの褒めようで、大阪は開催に自信を持っていた。
 ところが委員会がIOCに提出した視察報告書では、頗る評価が悪く、ロンドンに取られてしまった、という経緯があるのだ。
 接待に感激してのご挨拶として口先だけで褒めていたのであろう。
 今回も、そうならないとは言えないのである。
 村上新八