小泉政権時代に100年安心と謳われて、改正された年金制度だが、政府の希望観測的な予想とは違い、50%は切るであろうという現実見通しのほうが確かなようである。
 この問題は、当初が50%維持りの前提となっている、保険の納付率80%、保険料資金の運営の利周り4..5%、出生率2.5%などの数字が甘すぎるという批判はあったが、現在もその数字は変えないまま、50%維持は可能だといまだに言っている。
 しかし、この前提数字は、50%維持という公約から逆算して出したものであり、現実性を欠く数字なのだ。これは政府が公共事業予算を取る際の収入予想を費用から逆算でデッチ上げた数字を使って取り、ふたをあけてみると実績は大きく乖離するのと同じ「誤魔化しの作文手口」なのだ。
 国民はそこを弁えて、老後の資金計画を考えておかないと大変な目に遭うことになるのである。
 村上新八