ロンドンで開催されていたG20金融サミットは閉幕した。
・世界経済の成長率4%を目標に10年度は、財政、金融政策で2%成長を回復、
・IMFの強化、ヘッジファンド、タックスヘブンなどに対する金融監督、規制の見直し
・IMFなど国際金融機関の改革
・保護主義の阻止
など、基本的な対策方向についての首脳宣言は採択された。
 しかし、各国の意見の相違は置いたまま、その共通項をうたった「総論賛成」つまり「反対はできない表現」をとったまでで、実質的にはスタ−トの会議としてはこんなものなのであろう。
 問題は、この総論賛成を受けて各論の実施が、どこまで真面目にやられるだろうか、と言う点である。
 決して、及第点とは言えぬが、それに近くはなったことは認めたい。
 今後ね暫くは、3月おきくらいに、その実施フォロ−の会議をやるべきである。
 財政出動に躊躇するドイツを名指しで批判した麻生は、例によって言葉が過ぎた感はあるが、従来は、とかく引っ込みがちの日本だったから、、そのくらいの勢いを示したことは悪くはないと思う。
 また、ロンドンの大規模デモは、「G20}に、少し荒っぽいが、気合いれのパンチを食わせたという意味では、効果はあったと思う。
 村上新八