来月4日−8日にイサイル打ち上げを予告している北朝鮮の金首相が中国を訪問して、政府首脳と会談した。
 その狙いは三つあると思う。
 第一は、前回の打ち上げの際は、事前に中国にも連絡せず、不興を買って、石油支援が一時中断されたりしたことのに懲りて、今回は、中国の面子を立てて、事前の挨拶に行ったこと
 第二は、ミサイルの打ち上げは、国連決議違反であるから、国連安保理からの批難決議に拒否権を発動してもらうこと
  第三は、アメリカからの人道支援の食糧を断ったから、食糧支援をお願いするため 

 ミサイル発射に対しては、中国は、婉曲な言い回しで「6社協議に影響するから慎重に考えなさい」くらいなことしか言わず、はっきりと反対の態度を示したわけではいないようだから、この三つのねらいれはおそらく成功したのであろう。
 中国がそのような態度でいる限り、北朝鮮の暴走は止まるまい。
 村上新八