クラークとアラン・ケイ
漠然とネットの記事を眺めていたら、アラン・ケイのいちばん有名な言
葉というのが紹介されているのに出くわしました。
「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」
云々というやつです。
なんかどっかで聞いたことあるなー、でもなんか違うなー。と思って考
えてみたら、クラークの第二法則に似てるんですな。「可能性の限界を
知る方法は…」てやつ。
んで、調べてみると、アラン・ケイの発言は1971年のもの。
# http://www.smalltalk.org/alankay.html
一方、クラークの第二法則は、本来、1962年版の「未来のプロフィル」
では明文化されてなかったものを、フランス語版の訳者が勝手に法則化
してしまい、その後、クラーク本人も1973年の改訂版でそれを取り込ん
だ。ということらしい(このときついでに第三法則も追加)。
# http://ja.wikipedia.org/wiki/クラークの三法則
まあ、重箱の隅を突っつくのが好きな性分としては、62年版「プロフィ
ル」の仏訳が何年に出たのか気になるところもありますが、実際には、
クラークやケイはもちろん、62年版「プロフィル」の仏訳者も、双方の
発言(著作)のことは全然知らずに、期せずして同じようなことを言って
たんだろな、と。
てゆうかまあ、ぶっちゃけていえば、両方とも要は
「そんなん、やってみなきゃわかんないじゃん。つか、うだうだ言って
ないで、やってみそ」
みたいなことなわけで(だよね?)。発言の内容というよりは、エライ人
もそう言ってる、みたいな保証書的効能がポイントの発言なのかな、と
思ったり。
あと、あらためて見ると、クラークの第一法則と第二法則って、ほとん
ど同じこと言ってるような気がしないこともない。それに比べると、第
三法則は、やっぱカッコいい。
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AMAUMA
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