オバマ米新大統領の核廃絶を遠望した高い平和精神が米国の国是として
将来に向かってそのまま維持されることを期待したい。

今や核保有国は米英中ソ仏に続き、印度・パキスタン・イスラエル・
イラン・北朝鮮など10指に達している。
オバマは経済恐慌の真っ只中にある内政に多忙となるが、対外的には、
特に中ソなどの対立国との間の宥和を構築するための積極的な打開策を
探ることとなろう。

本来こうした高い精神は、世界唯一の被爆国であり、世界に類例のない
平和憲法を持ち、ユーラシア大陸と米州機構との間に位置する地理的条件を
有するわが日本国においてこそはぐくまれ、この日本こそがオバマに先駆けて
世界に誇り得る偉大なる政治家が生まれて然るべき土壌であったのだ。

然るに日本の自民党政治家共は、やたらにニチベイニチベイと、世界に
日米しかないかのような錯覚を国民にもたらし、小泉純一郎元首相に至っては、
あの野蛮極まるブッシュイズムに傾倒し、ギリシャ文明を伝えてきた
イスラム世界を恐怖と貧困のどん底におとしいれる人類史上に特筆されるべき
歴史的犯罪に手を貸したのだ。
日本人として赤面やるかたなく、まことに慚愧に耐えない心地がする。