市場経済では、経済全体としての需要は、労働者をすべて雇用出来るだけの規模になるとは限りません。需要がすくなければ労働者の一部は失業してしまいます。
 こうなると、資本家は安く労働者を雇えるようになり(簡単にそうはいきません)、資本家の得る利潤は大きくなります(最近は違うと思いますが)。
 このようにして、労働者がますます苦境に陥っていく状況が初期の市場経済体制化で生じました。こうした失業や貧困といった市場経済で労働者の陥った苦境を
解消する為の軽済体制として、ロシア、中国などで社会主義革命によって誕生しました。こうして市場経済体制と一時は並列した計画経済ですが、
今では計画経済をとる国はほとんどなくなってしまいました。
 旧ソ連・東欧諸国では、社会主義と言う政治体制とともに計画経済体制も放棄され市場経済の移行が進められてます。
 計画経済がほぼ消滅してしまったのは、計画経済が資源の最適な配分に失敗した事や、経済発展ではるかに立ち遅れてしまったことに原因があります。
 しかし、個々の経済主体の需要を性格に予測する事が困難の為、政府が決定した供給が需要と均衡しない可能性があります。
 また、供給面で意見決定し創意工夫を働かせる余地がなくなります。これが技術革新を遅らせ、経済停滞をまねきました(現在の事じゃあないです)
計画経済が消滅したもうひとつの原因は市場経済の問題が改善されてきた所です。


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長谷川です