国会の一院制はねじれ対応の短絡思考だ
政界からの引退を表明し、次男を後継者として次の選挙で立候補させようとしいている小泉元総理が、国会の一院制を自民党のマニフェストに明記するように提案している。
衆参ねじれ国会で、自民党が苦労していることに対する短絡的発想であろう。
従来の衆院コピ−的な参院では全く意味のない参院であることは確かだが、だからと言って一院制にすることには反対である。
衆院は任期までは居座ることができるし、地方議会のようにリコ−ル制もない。ということになればマニフェストには書かれていない、民意とはかけ離れたこともやれる仕組みになっている。
一方参院は2年毎に、その半数が改選となり、より直近の民意が反映されることになるし、当選議員は4年間は任期が保障されているから、じっくり構えて政治に取り組めるわけである。
このよい点が衆院のコピ−化で消されてしまっていたのが、ねじれ以前の参院の姿であった。
一院制へ短絡する前に、この参院の良さを取り戻す方法を考えるべきである。
小泉は、そんなことよりも、次男の擁立を引っ込めるか、少なくとも自分の選挙区では立候補させるべきではない。
村上新八
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